LGA775、マルチTVキャプチャカード環境、Pentium Mマザーボードといった最新のテーマを盛り込んだ自作PCユーザー向けイベント「AKIBA 自作PC 911expo」が11日(土)に秋葉原ラジオ会館8階の大ホールで開催された。主催はシネックス。
自作ノートPC組み立て講座、AOpenによるPentium M関連セミナー、MSIによるLGA775関連セミナー、ELSAによるマルチTVキャプチャカード講座といった自作PCをテーマとしたイベントで、最新のトレンドを一気に集約した内容となった。一般の関心も高かったようで、会場には早くから大勢の人が詰めかけた。
出展していたのはAOpen、ASUS、ELSA、GIGABYTE、Intel、Maxtor、MSI、Seagateなどで、いずれも最新製品を中心に展示を行った。会場はLGA775関連の製品が多く、IntelのブースではLGA775のPentium 4をCPUソケットに取り付けるコーナーに初心者らしきユーザーが集まっていたのが印象的。展示中のハードウェアで注目を集めたのは、AOpenの低価格Pentium Mマザーボード「i855GMEm-LFS」で、サンプル品がブース内で展示されたほか、同社のセミナーでは実際に動作デモも行われた。発売予定が当初の予定から遅れて10月上旬に延びてしまったものの、人気が高まりつつあるPentium Mに対応するマザーボードが3万円弱という低価格で出るとあって、その期待度はやはり高いようだ。
そして、このイベントで一番の目玉となったのは、やはり発売間近のWindows XP Media Center Edition。事前告知で、まだ正式に発表されていない次期バージョンの「Windows XP Media Center Edition 2005」のデモや情報が出るとされていたことから、来場者の関心も高く、セミナーやデモには人気が集まった。
この会場でWindows XP Media Center Editionに関して明らかにされた内容で一番の注目点は、今回国内で自作市場向けに販売されるWindows XP Media Center Editionのバージョンが現行の2004ではなく次期バージョンの2005になっているということ。シネックスが開催したセミナーで明らかにされたもので、正式発表前にMicrosoftの新OS発売が告知されるというのは珍しい。シネックスによると、2005は2004の改良版でユーザーインターフェイスの細かい部分が洗練されたほか、TVキャプチャカードの複数枚制御に標準対応しているために裏番組録画が可能になっているという。このOSはWindows XP ProfessionalをベースにMedia Centerコンポーネントを追加した内容になっているため、パーツショップでの販売が始まれば、今後自作市場での標準的なOSとして人気化する可能性もありそうだ。
なお、発売日は当初9月18日(土)とされていたが、10月2日(土)に延期となった。OSの発売と同時に、対応するリモコンとしてMicrosoft純正品とSMKの製品が4,000円程度で発売される予定だ。発売イベントも行われ、指定ショップで同OSを購入するとイベント会場への入場券がもらえ、会場ではグラビアアイドルの中川翔子が同OSのデモやトークを実施、サインやツーショット写真の撮影も可能になるという。
自作PCに関するイベントがここしばらく目白押しの状態で、来週は同じ場所でイ-アリ-ナが主催の「LGA775EXPO」が行われる。
□AKIBA 自作PC 911expo(シネックス)
http://www.synnex.co.jp/topics/040901/911/
□Windows XP Media Center Edition 2004(マイクロソフト)
http://www.microsoft.com/japan/windowsxp/mediacenter/
□関連記事
【2004年9月10日】次期MCEこと“シンフォニー”の姿~自作PC用OSの本命となるか(PC Watch)
http://pc.watch.impress.co.jp/docs/2004/0910/ubiq77.htm
【2004年8月7日】第1回キューブタイプPCミーティング開催(PC Watch)
http://pc.watch.impress.co.jp/docs/2004/0807/cube.htm
【2004年7月13日】Microsoft、Media Center Editionを自作市場向けに提供開始
http://pc.watch.impress.co.jp/docs/2004/0713/ms.htm
| (AKIBA PC eArena) |
[撮影協力: シネックス]