目立った特徴である「NX bit」は、Windows XP Service Pack2でサポートされた新機能「DEP（Data Execution Protection：データ実行防止）」と組み合わせることで利用できるセキュリティ保護機能。「プログラムが実行できるメモリ領域」と「データだけが置かれるメモリ領域」を分別することで、後者をプログラム領域として悪用するウイルス/ワームの実行を防止する、という仕組みになっており、いわゆる「バッファオーバーラン」タイプのセキュリティホールを悪用するウイルス/ワームの感染を防ぐことができるという。

　同種の機能はIntelの64bit CPU、Itaniumに搭載されたのを皮切りに、Athlon 64やOpteron、Efficeonにも搭載されている。Intelでは他の一般向けCPUにもこの機能を搭載する予定で、対応モデルにはプロセッサナンバーの末尾に「J」がつく予定。

　今回発売されたCeleronは、90nmプロセス、SSE3サポート、FSB 533MHz、2次キャッシュ容量256KB、最大動作電圧1.4Vといったスペックで、こうした点はSocket 478版Celeron 325～340と変わりない。S-Specは340Jが「SL7TP」、335Jが「SL7TN」、330Jが「SL7TM」、325Jが「SL7TL」。

　なお、IntelのWebサイトにある「Processor Number Information」によると、Celeron Dの「J」付きモデルはLGA775版のみで、Socket 478版では用意されていない。

　店頭販売中のショップは複数あるが、在庫数については「非常に少数」とするショップがほとんど。

[撮影協力:T-ZONE. PC DIY SHOPとドスパラ秋葉原本店]

　拡張版SpeedStepやEM64T、Hyper-Threadingをサポートしている点も従来同様。

　最大動作電圧は1.4VでS-Specは「SL7VF」。

[撮影協力:USER'S SIDE本店とファナティック 東京店]