マニュアルなどの内容を読む限り、i925XEは「FSB強化版のi925X」というかたち。主要機能はi925Xを継承するかたちになっており、PCI Express/DDR2 DIMM対応であることや、メモリアクセス高速化機能「PAT」を搭載すること、サウスブリッジにICH6シリーズを使うことなども変わりない。FSBに関しては1,066MHz/800MHz/533MHzの3種類に対応する。

　今回発売された製品は、これまで同社の最上位モデルだった「P5AD2 Premium」のチップセットをi925X→i925XEに交換したもの、というかっこう。P5AD2 Premiumがウリとしていた多数のオンボードデバイスやマニア向け機能はそのまま引き継いでおり、オンボードデバイスとしてはDual 1000Base-T LANやIEEE 802.11g対応の無線LAN(外部アンテナ付き)、IEEE 1394b、追加4chのSerial ATA-RAIDなどを搭載している。用意されているマニア向け設定機能は、同社独自の倍率固定解除機能「CPU Lock Free」や自動オーバークロック「AI NOS」、FSB/メモリ/PCI Express/PCIの各クロック設定機能、CPU/チップセット/メモリ/FSB終端の各電圧設定機能など。

　上記のほか、TWO-TOP秋葉原本店やフェイスにも入荷しており、TWO-TOP秋葉原本店では「予価39,800円で近日中に発売予定(当初予定していた店頭展示は中止)」と、フェイスでは「入荷したのはサンプル品で、11月から製品版を販売予定。予価は未定」としている。

[撮影協力:BLESS 秋葉原本店とクレバリー1号店]

　同シリーズの他製品同様、見た目を含む多くの付加価値/付属品があるのが特徴で、「オンボードコネクタや付属ケーブルがブラックライトに反応する」「オンボードの電源スイッチがついている」「PCケースキャリングバッグや5インチベイ用前面コネクタなどが付属する」などの点も従来同様。

　基本仕様そのものはi875Pマザーボードとしては一般的で、6chサウンドや1000Base-T LAN、IEEE 1394などといったオンボードデバイスを搭載している。

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【1月24日】LANPARTY PRO875B(今週見つけた新製品)
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[撮影協力:ドスパラ秋葉原本店]

　E7221はi915Gに近い仕様のチップセットで、サーバ向けでは珍しいVGA内蔵ノースブリッジチップ「E7221」とi915シリーズでも採用されているサウスブリッジチップ「ICH6R」で構成される。E7221チップの主な特徴は、PCI Express x8インターフェイスを搭載していることと、64bitメモリアドレス/ECCメモリをサポートしている点で、i915GがサポートするPCI Express x16は非サポート。なお、このPCI Express x8インターフェイスはブリッジチップを介してPCI-Xとして使うことが想定されている。

　今回発売された製品は、このE7221チップセットを標準仕様どおりに使った製品。拡張スロットはPCI-X×1本、PCI×1本、PCI Express x1×2本で、オンボードデバイスとしてはチップセット機能によるVGAや2チャネルの1000Base-T LAN(BCM5721)、2チャネルのUltra 320 SCSI(P8SC8のみ)などを搭載している。対応メモリはDDR2 400/533対応のDDR2 DIMMで、UnbufferedのECC付きメモリも利用可能。

　USER'S SIDE本店に入荷した製品にはマニュアルが付属していないので要注意。

□E7221(Intel)
http://developer.intel.com/design/chipsets/e7221/index.htm

[撮影協力:USER'S SIDE本店]