【 2004年11月6日号 】
	山洋製の水冷キットを標準搭載したPCケースがOWLTECHから

　山洋電気製水冷CPUクーラーを搭載したスチール製ミドルタワーケース「OWL-612-SLT/WC」がオウルテックから発売となった。実売価格は52,468円～59,800円（詳細は「今週見つけた新製品」参照のこと）。Socket 478、LGA775対応の冷却ヘッド取り付け金具が付属している。電源は非搭載。

　「OWL-612-SLT/WC」は、CPUクーラーやファンなどの製品で定評のある山洋電気が開発した水冷CPUクーラーキット「サンエースMC Liquid（109-LC1-001）」を採用するPCケースで、9月の「インテル LGA775 EXPO」の同社ブースで展示され、注目を集めた製品だ。

　ラジエーター、12cm冷却ファン、ポンプなどが一体化した「サンエースMC Liquid」はサイズが幅170×高さ199×奥行き78.6mmと水冷キットとしてはコンパクトな製品で、「OWL-612-SLT/WC」では筐体内部の左側面に取り付けられている。キットに厚みがあるため筐体内のスペースを圧迫している印象はあるが、外部ユニットなどの設置が不要で、また水冷キット導入の手間が省ける点も魅力だ。また、出荷時点で冷却水が注入されている上、揮発などによる欠損を補充するための補充作業が不要という。

　「サンエースMC Liquid」の主なスペックは、ファン回転数が1,300～2,400rpm、ノイズレベルが28～42dB、熱抵抗値が0.255～0.22K/W。対応CPUクロックは非公開だが、ファン＋ヒートシンクタイプのCPUクーラー（熱抵抗値0.42K/W）に比べ冷却性能は40%向上しているという。

　「OWL-612-SLT/WC」の主なスペックは、筐体サイズが幅197×高さ432×奥行き498mm、ドライブベイ数が5インチ×4、3.5インチ×2、3.5インチシャドウ×5、ケースファンが前面9cm×1、背面12cm×1。

　CPUの対応クロックは不明だが、動作デモを行っている俺コンハウスでは「C0ステップ版Pentium 4 3E GHzを負荷率100％で動作させたがCPU温度は40℃だった」としている。

□OWL-612-SLT/WC（オウルテック）
http://www.owltech.co.jp/products/pc_case/612slt-wc/owl612sltwc.html
□サンエースMC Liquid（山洋電気）
http://www.sanyodenki.co.jp/release/20040528.html
□関連記事
【2004年9月18日】「LGA775 EXPO」で4GHzのPentium 4やMCE 2005などをデモ
http://akiba-pc.watch.impress.co.jp/hotline/20040918/etc_775expo.html

（OWLTECH OWL-612-SLT/WC）

[撮影協力: 高速電脳]

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