【 2004年12月11日号 】
EliteがPCI Express Liteなるスロットを採用したマザーを展示
ECS新製品発表展示会ECS新製品発表展示会
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 Elite(ECS)の日本法人である日本エリートグループは11日(土)、「新製品発表展示会」をLinux Cafe di PRONTO秋葉原店(ブロックD2-[e2])で開催、独自のPCI Express Liteスロットを採用したマザーボードや、発売間近のPentium M対応自ノートPCの展示、AGPとPCI Express対応のビデオカードを同時使用したマルチディスプレイ環境のデモなどを行った。

 イベントの大きなテーマは「デュアル・グラフィック・エンジン」。同社が力を入れている、1枚のマザーボードでAGPとPCI Express対応のビデオカードによる2画面制御を行うマザーボード上のマルチディスプレイ機能を大きくアピール、会場内には実際に2画面出力のデモ機をいくつも並べて来場者の目をひいた。

 本来、マザーボード上のビデオカード用バスとしてはAGPとPCI Expressスロットのどちらかのみが採用されるはずだが、Eliteをはじめいくつかのマザーボードメーカーは独自に両スロットの同時使用をサポートし、手軽なデュアルディスプレイ環境が構築できることをウリにしている。AGPからPCI Expressへのアップグレードパスをマザーボード上に用意できるというメリットもあり、今後も同社はAGPとPCI Expressによる「デュアル・グラフィック・エンジン」をテーマにマザーボードの製品展開を押し進めていくという。

 会場で展示されていた「デュアル・グラフィック・エンジン」対応マザーボードの中でもっとも目をひいたのが、i915GVチップセット搭載でAGPとPCI Express x16が使えるLGA775対応マザーボードの「915-A」。915GVは本来、画面制御の機能はオンボードVGAのみで拡張用のビデオカード用バスはサポートしていないが、同社では独自にAGPと同等のAGP ExpressスロットとPCI Express x16と同等のPCI Express Liteスロットを用意、AGPとPCI Express対応ビデオカードを両方使ったデュアルディスプレイの実現を可能にした。なお、オンボードVGAとの併用については、同社はまだ検証中とのこと。この製品は2005年発売予定で価格は未定。

 このほか、やはりビデオカードの拡張バスをサポートしていないi865GVチップセットを搭載していながらAGP相当スロットのAGP Expressを備えたLGA775マザーボード「865-M7」、i915GVでPCI Express x16相当スロットのPCI Express Liteのみ備えたLGA775マザーボード「915-M5」を展示。また、nForce4 SLIからNVIDIA SLIの機能を省略したnForce4 Ultraチップセットを搭載したSocket 939マザーボード「KN1」、i925XEチップセット搭載のLGA775マザーボード「PF21」などが展示されていた。

 Pentium M対応ノートPCはA4サイズの2モデルを展示。いずれもi855GMEチップセット採用モデルで、無線LANに対応している。「G220/W」はWXGA液晶と130万画素のカメラを本体に内蔵しているのが特徴で、「G220/S」はXGA液晶でカメラ非搭載の下位モデル。早ければ年内にも発売されるという。

□ECS(日本エリートグループ)新製品発表展示会開催 のお知らせ
http://elite.gisnet.jp/news/news041207_01.htm

 (ECS製品)

[撮影協力: 日本エリートグループ]

※特記無き価格データは税込み価格(税率=5%)です。

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