NVIDIA未発表のチップセット「nForce4-4X」を搭載したマザーボードが発売になった。GIGABYTE製Socket 939マザーボード「GA-K8NF-9」で、実売価格は12,980円~14,580円(詳細は「今週見つけた新製品」参照のこと)。
「nForce4-4X」はAthlon 64向けチップセットnForce4シリーズの最下位モデル「nForce4」の機能限定版と見られるもの。「GA-K8NF-9」のマニュアルに記載されている機能概要はnForce4とほぼ同様だが、HyperTransportのクロックは1,600MHz(Upstream/Downstream各800MHzの合計値と見られる)で、nForce4シリーズの公式スペックである1GHz(片方向)より低くなっている。
海外のPC関連ニュースサイトなどでは、nForce4の不具合のため一部バージョンでHyperTransportクロックを制限しているとの情報も伝えられているが、このバージョンを製品化したとのリリースはNVIDIAからは出ていない。いずれにしても今回「GA-K8NF-9」が搭載している「nForce4-4X」は、nForce4よりHyperTransportのクロックが低くなっている点には要注意だ。
なお、nForce4では最上位モデルのnForce4 SLIが持つNVIDIA SLIや転送速度3Gb/sのSerial ATA、ハードウェアエンジンによるネットワークセキュリティ機能「ActiveArmor」が省かれている。
「GA-K8NF-9」の目立った新機能はPCI Express x16インターフェイスのみと、nForce4 SLI搭載マザーボードに比べると少々寂しいが、実売価格が14,000円前後と安価なのは魅力だ。スロット数はPCI Express x16×1、PCI Express x1×2、PCI×3、DIMM×4(DDR400対応、最大4GB)。主な機能はGigabit Ethernet、8チャネル出力サウンド、IEEE 1394b、Serial ATA(4ポート、RAID 0/1/0+1対応)。
また、マニア向け機能としてCPU電圧(0.8V~1.7V、0.025V単位)やメモリ電圧(Normal/+0.1V/+0.2V)の設定項目のほか「PCIE Clock」(100~150MHz)、「Robust Graphics Booster」(Auto/Fast/Turbo)などの項目がBIOSメニューに用意されている。
□GA-K8NF-9(Gigabyte Technology)
http://www.giga-byte.com/MotherBoard/Products/Products_GA-K8NF-9.htm
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| (GIGABYTE GA-K8NF-9) |
[撮影協力: ドスパラ アキバ店]