【 2004年12月28日号 】
IDE HDDホットスワップ化基板の「Change Tank」がデビュー
Change TankChange Tank
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 大量の動画や音楽データなどを多数の3.5インチHDDを差し替えて管理したいという人には便利なアイテムが挑戦者から登場した。一般的なリムーバブルHDDケースをホットスワップ対応にするユニークなアダプタ「Change Tank(NAKA-HDRM-5)」で、実売価格は5,979円~6,268円(詳細は「今週見つけた新製品」参照のこと)。

 黒いゴムの皮膜で覆われた怪しげなルックスのこの「Change Tank」だが、実は市販のリムーバブルHDDケースを簡単にホットスワップ対応化させるというなかなかの優れもの。IDE接続のリムーバブルHDDケースをこの「Change Tank」を介してマザーボードのIDEポートと繋げると、OSからリムーバブルディスクとして認識されるようになり、USB接続HDDなどと同様にOSの起動中でも着脱が可能になるというアイテムだ。

 始めからホットスワップに対応したUSB/IEEE 1394接続のリムーバブルHDDケースを導入するという手もあるが、「Change Tank」のメリットはIDEインターフェイス(Ultra ATA/100)による高速転送が利用できる点だ。挑戦者によれば、ホットスワップの制御には独自のLSI「Delta2」を用いており、オーバーヘッドによるHDDの速度低下はほとんどなく、またOSやマザーボードを選ぶこともないという。

 製品はIDEポート2基と4ピン電源コネクタ、ジャンパなどを備えた小型基板と、12cmのIDEケーブルで構成される。ジャンパではHDDのマスター/スレーブ/ケーブルセレクトの設定が可能。ジャンパ付近には、デバイス取り外しをハードウェアで行なうイジェクトスイッチ用ピンやマウント/アンマウント状態が確認できるLED用ピンが用意されている。

 なお、製品発表当初は、イジェクトスイッチ用ピンやリセットスイッチなどのPCケースに付いている2ピン用のスイッチを利用してHDDの取り外しが可能になるとされていたが、これはメディアチェンジリクエスト命令に対応するOSに限り、Windows XPやWindows 2000などは対象外となる。そのため、Windows XPやWindows 2000ではエクスプローラーで対象ドライブをマウスで右クリックして「取り出し」を実行する必要がある。

 アイ・オー・プラザAKIBAでは、デモ機を設置しており、自由にホットスワップの操作が可能。また、「Change Tank」を使用しているHDDとそうでないHDDに対してベンチマークを実行し、どちらも速度に遜色がないこと直接確かめることができる。

□Change Tank(挑戦者)
http://supertank.iodata.jp/products/nakahdrm5/

 (挑戦者 Change Tank)

[撮影協力: アイ・オー・プラザAKIBATSUKUMO eX.]

※特記無き価格データは税込み価格(税率=5%)です。

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