【 2005年1月15日号 】
低消費電力CPUの新たな注目株「Geode NX」が近日入荷
Geode NXGeode NX
 新たな省電力CPUとして期待の集まるAMDのSocket A対応CPU「Geode NX」が、近日中にも店頭販売される見込みだ。高速電脳が1.4GHz動作/消費電力14Wの「1750@14W」のサンプル展示を実施しているほか、複数ショップで入荷の予告が出されている。

 入荷を告知しているショップは、高速電脳(詳細未定)、テクノハウス東映(予価8,000円前後、近日予定)、パソコンショップ アーク(価格未定、今月中予定)、パソコンハウス東映(予価7,480円、来週予定)。

 もともと組み込み向けCPUとして2004年5月に発表されたGeode NXだが、同社は2004年12月の国内説明会で一般市場にも向けて販売すると表明。以来、自作PCユーザーの間でも具体的な価格や販売開始日などが注目されてきた。

 Geode NXは既存のモバイル向けCPU「Athlon XP-M」のThoroughbredコア版そのものであることが説明会で明らかにされている。拡張命令セットの「3DNow! Professional」や省電力機能「PowerNow!」を搭載するほか、FSB 266MHz、1次128KB/2次256KBのキャッシュ容量など、スペックはThoroughbredコアのAthlon XP-Mと同じだ。

 今回のサンプル品は1.4GHzで動作する「1750@14W」と呼ばれるモデルで、CPU上に記されたOPNは「ANXS1750FXC3S」。茶色の基板に剥き出しのCPUコアや4つの黒く丸い保護パッドを備えるなど、ルックスはAthlon XPそのものといった印象だ。

 ただし、マザーボード側の対応状況が気になるところ。同社は説明会でCPUはTyan製の対応マザーボードとセットで販売されるとしていたが、各ショップが入荷を予定しているのはCPU単体。高速電脳によれば「並行輸入業者のテストではABIT NF7-Sなどで動作した」そうだが、AMDは「既存のSocket Aマザーボードでは電力関係の対応が難しい」としており、販売開始からしばらくは手探りの状態が続くかもしれない。


□Geode NX(AMD)
http://www.amd.com/jp-ja/ConnectivitySolutions/ProductInformation/0,,50_2330_9863_10837,00.html
□関連記事
【2004年12月15日】日本AMD、省電力CPU「Geode NX」を店頭販売(PC Watch)
http://pc.watch.impress.co.jp/docs/2004/1215/amd.htm

 (AMD Geode NX)

[撮影協力: 高速電脳]

※特記無き価格データは税込み価格(税率=5%)です。

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