内部を含めた全体を青または赤に塗装し、サイドパネルには凝った意匠の窓を、最上部には台形の印象的な通風口やがっしりとした取っ手を配した、という製品で、前面上部の製品マークや前面下部の温度表示用LCD、サイドファンなどは発光する仕様。さらに電源スイッチや前面コネクタが前面最上部の扉内に隠されている、という特徴もある。

　搭載している電源は500W。

[撮影協力:USER'S SIDE本店]

　電源容量は400W。

[撮影協力:USER'S SIDE本店]

　デザイン面での特徴である観音開きの前面ドアは、閉じた状態でも中央1/2ほどが露出する独特のもの。ドア内にはメッシュ仕様の5インチベイが下から上までずらりと並び、それをケース内の発光ファンが照らし出す構造になっており、パッケージには実際に点灯させた写真も掲載されている。

　「ファンレスPCも可能」というエアフローに関しては、先に挙げた前面メッシュと最上部にある大きなメッシュ状開口部、背面ファン部分などが主なウリ。パッケージには同社製ファンレス電源やCPUクーラー、ビデオカードクーラーと組み合わせた際のエアフローも図示されている。また、水冷キットの搭載も考慮されているという。

　このほかの特徴は、ドライブベイ最下段にドライブベイ型の引き出しがあることやメッシュを一部取り外すことで多数ある5インチベイを3.5インチベイとしても使えること、電源ベイが縦になっており、そのすぐ脇にファン付きHDDベイが用意されていること、側面窓が用意されていることなど。オプションでBTXフォームファクタに対応できるのも特徴だが、「入荷するかどうかは今のところ不明」（USER'S SIDE本店）という。

　発売されたラインナップはブラックのスチール筐体モデルとシルバーのアルミ筐体モデルの2種類で、色/材質以外はほぼ同じ仕様。実売価格も同じ31,290円。

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[撮影協力:USER'S SIDE本店]

　パッケージには天板部分に装着可能な8cmファンが付属しており、標準搭載しているUSB/IEEE 1394/サウンドコネクタユニットと入れ替えることも可能。

　なお、ケース内の電源設置スペースには敷居が設けられているため、「奥行きの長い電源などは搭載できないかもしれない」(ツクモ ケース王国)としている。

[撮影協力:ツクモ ケース王国とツクモパソコン本店と高速電脳]

　microATXケースながらも冷却性能は高く、標準で12cmファンを3基搭載しているほか、さらに12cmファンを1基増設することも可能。また、拡張性も高く、3.5インチシャドウベイは6つ用意されている。

　カラーはシルバー/ブラックの2種類で、各モデルとも電源は別売。

[撮影協力:BLESS 秋葉原本店]

[撮影協力:俺コンハウス]

[撮影協力:TSUKUMO eX.]

　同じ目的の製品はこれまでも発売されていたが、これまでシリーズ/キット毎にばらつきがあったフレーム同士の継ぎ方や寸法規格を統一し、新シリーズとして発売するもので、細かい寸法は従来モデルと異なっている。

　メーカーの海連では、「この寸法規格をもとにして、不透明なアクリル板などを使った新デザインの“自作ケース”も提案していく」としており、半年後を目処にパステルカラーやブラックなどのケース用アクリルパネルを製品化する計画という。

[撮影協力:パソコン ショップ アークとワンネス]