Opteronのマルチ構成やPCI Expressに対応するNVIDIAのサーバー・ワークステーション向けチップセット「nForce Professional」を搭載する初の製品が登場した。nForce Professional 2200搭載のRIOWORKS製Dual Socket 940マザーボード「HDAM Express」で、実売価格は64,800円(詳細は「今週見つけた新製品」参照のこと)。ただし、入荷した各ショップとも2日(水)時点で完売している。
nForce Professionalは言わばnForce4世代のサーバー・ワークステーション向けチップセットで、HyperTransport 1GHzや20レーンのPCI Express、NVIDIA SLI、3Gbps対応Serial ATA II(RAID対応)、Ultra ATA/133、8チャネルサウンドなどをサポートするのが主な特徴。nForce Professional 2200のほか、Ultra ATA/133やサウンドなどの機能が省かれたAthlon 64/64 FX対応のnForce Professional 2050の2種類がラインナップされている。
ユニークなのがチップセットの複数構成に対応する点だ。1枚のマザーボードに最大でnForce Professional 2200を1基、nForce Professional 2050を3基それぞれ搭載可能で、この場合Opteronの8way構成(1チップセットあたり2way)に対応できる。
「HDAM Express」はチップセットにnForce Professional 2200とPCI-Xブリッジ内蔵のAMD-8131を搭載したDual Opteron対応マザーボードで、PCI Express x16スロット×2(一方は2レーン)、PCI-X×3(133MHz×1、100MHz×2)、DIMM×8(DDR400、ECC/Registeredタイプ対応、最大16GB)のスロットを装備している。BIOSアップデートにより今後登場予定のデュアルコアOpteronに対応する点も特徴だ。
ただし、HyperTransportのクロックがチップセットのスペックである1GHzに達していない点には要注意。2基のCPUインターフェイスのうち一方はAMD-8131に接続されHyperTransportクロックが600MHzとなり、もう一方も800MHzになるとしている。また、RIOWORKSによると、この製品はスロット構成上NVIDIA SLIが利用可能に見えるものの、実際にはNVIDIA SLIは利用できないという。
主な機能はVGA(ATI製RAGE XLチップ、ビデオメモリ8MB)、Gigabit Ethernet(Broadcom製チップ、PCI Express接続)、3Gbps対応Serial ATA II(4ポート、RAID 0/1/1+0対応)。
□nForce Professional(NVIDIA)
http://www.nvidia.com/page/nforce_pro.html
□HDAM Express(RIOWORKS)
http://www.rioworks.co.jp/motherboard/popup/hdamex.html
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【2004年8月31日】AMD、デュアルコアOpteronをデモ(PC Watch)
http://pc.watch.impress.co.jp/docs/2004/0831/amd.htm
| (AKIBA PC eArena) |
[撮影協力:高速電脳]