日本AMD主催による「AMD64 + Windows x64祭り」が16日(土)にLinux Cafe di PRONTO 秋葉原店(ブロックD2-[e2])で予定通り開催された。
事前告知がうまくいっていたことや、期待が高まりつつある64bit版Windows XPのデモが行われるということもあって注目度は非常に高く、会場は入場者で溢れ、各社が行ったデモ・セッションも参加者多数で立ち見が出るなど、自作PC関連のイベントとしては異例の盛り上がりを見せた。
その名の通り、このイベントはAMDのAMD64対応CPUと64bit版Windows XP「Windows XP Professional x64 Edition」による64bit環境PCをアピールするのが目的。マイクロソフトが共催、このほかにMSI、Tyan、Thermaltake、RIOWORKS、CFD販売らが協賛として参加、それぞれが自分の製品を会場でアピールした。もちろん、デモで使用されたPCは全てAthlon 64やOpteronといったAMD64対応CPUを用い、OSはWindows XP Professional x64 Editionが使用された。
マイクロソフトはこの会場で、「Raise the Speed Limit:Windows x64 Edition」と題し、64bit版Windows XPである「Windows XP Professional x64 Edition」の概要を紹介、この中で日本語版の実質的な発売日が23日(土)になることを明らかにした。発売されるのはWindows XP MCE 2005と同様、指定販売代理店向けパッケージであるDSP(Delivery Service Partner)版で、店頭ではPCパーツとのセットで販売される。同社によるとリテールパッケージの販売予定はないという。すでに会場ではクレバリー2号店が同OSの予価を含む深夜販売の予告チラシを配っており、それによると価格はFDDとのセットで19,948円。
Tyanは自社製マザーボードとAthlon 64を組み合わせ、消費電力と発熱を抑えるCool'n'Quiet機能のデモを実施、負荷がない状態でCPUクーラーのファンが停止する様子を会場でアピールした。MSIはMobile AthlonとTurion 64が搭載可能なRADEON XPRESS 200M搭載B5サイズノートPC「MEGABOOK MS-1013」をデモ、またnForce Professional 220搭載Dual Opteronマザーボード「K8N SpeedSter」、K8T800PRO搭載Dual Opteronマザーボード「K8T SpeedSter」を展示した。AMD代理店のCFD販売は、新しいSanDiegoコアのAthlon 64 4000+をデモ、RIOWORKSはIwill製マザーボード「HDAMEX-SLI」を使ってDual OpteronとSLIで64bit版Windows XPの安定動作をデモ、Thermaltakeは各種PCケースや冷却パーツを展示して注目を集めた。また、サードウェーブはTurion 64 MT-30を搭載したノートPC「Cressida 64」を参考出品。実際にノートPCでWindows XP Professional x64 Editionが動作しているところをデモした。
このイベントでは、朝からびっしりと参加各社によるデモ・セッションがスケジュールされていたが、こちらも注目度が高く、各セッションの開始前に用意された観客席が埋まり、立ち見が出るほどの盛況ぶりで、自作PC関連のイベントとしては異例の盛り上がりを見せた。ハードウェアと一体となって、久しぶりにOSレベルの世代交代が起こるということに、多くの人が期待を寄せていることがこれで実証されたと言える。
Windows XP Professional x64 Editionの発売でPCの本格的な64bit環境時代がやってくる。すでに64bit CPUとしては実績もあり、ラインナップも広いAMD64対応CPUの人気も同時に高まることになりそうだ。
□AMD64 + Windows x64 祭り(日本AMD)
http://www.amd.com/jp-ja/Corporate/AboutAMD/0,,51_52_116_7731~96479,00.html
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http://akiba-pc.watch.impress.co.jp/hotline/20050409/etc_64event.html
| (AMD製品) |
[撮影協力:日本AMD]