AOpenの新製品を紹介するイベント「ゴールデンウィークだ!AOpen in Akiba」が30日(土)にLinux Cafe di PRONTO 秋葉原店(ブロックD2-[e2])で行われ、事前の予告通り、従来のキューブPCをベースにした新コンセプトのPCや未発表の新型マザーボードなどが展示された。
会場に入ってまず目を引いたのは、「Mac mini」を意識したようなPentium M対応PC自作キット「XC Cube Mini MZ」。同社のキューブ系PC自作キット「XC Cube」シリーズの半分ほどの高さしかない筐体を採用した新モデル。コンパクトサイズでありながら拡張性は高く、薄型光学ドライブ用ベイ×1、3.5インチシャドウベイ×1のほかに、LowProfile用のAGPスロット、PCIスロットやメモリカードリーダーも備えている。搭載チップセットはi855GMEで、電源はACアダプタ。また、会場では同じ筐体サイズで、5インチベイを2基備えたUSB対応外付けドライブケース「XC Cube Expansion Box」も展示されていた。こちらはXC Cubeシリーズの拡張用ボックスという位置付けの製品で、本体と並べてもイメージを損なわない統一感のあるデザインが特徴となっている。両製品とも発売時期や予価に関しては未定という。
XC Cubeシリーズではこのほかに、DVDプレイヤーのような外観をしたAV機器志向のPC自作キット「XC Cube REC6」も参考展示されていた。XC Cube REC6はチップセットにデスクトップPC向けのi915Gを搭載したPentium M対応モデル。フロントパネルにはDVDプレイヤーのようなディスプレイや操作パネルが用意されているほか、USBホットプラグに対応した2.5インチHDD用リムーバブルベイも備えている。ドライブベイは5インチ×1、3.5インチ×1で、拡張スロットはPCI Express x16×1、PCI×1。Windows XP MCE対応のリモコンが付属する。発売時期は6月中旬で予価は未定。
マザーボードはPentium M系で初のATX対応モデル「i915Ga-HFS」が注目を集めていた。「XC Cube REC6」と同じi915Gチップセットを搭載したモデルで、すでに発売されているi915GMチップセット搭載モデル「i915GMm-HFS」同様、多彩なディスプレイ出力機能を備えているほか、ATXマザーボードならではの拡張性の高さが大きな魅力だ。拡張スロットはPCI Express x16×1、PCI Express x1×1、PCI×3で、メモリはDDR2 DIMM対応。オンボードデバイスはVGA(DVI/コンポーネント/D端子/S端子)、8chサウンド、1000BASE-T LAN、Serial ATA(ICH6)など。省電力機能に関してはデスクトップ向けの「EIST」をサポートしている。発売時期は5月中旬頃で、予価に関しては「デスクトップ向けチップセットを採用しているのでi915GMm-HFSよりは安くなる」(AOpen)としている。
また、会場では型番がシールで隠されたXC Cubeシリーズ向けLGA775マザーボードの展示も行われていた。詳細情報が掲示されておらずスペックは一切不明だが、AOpenスタッフによると「チップセットはi9x5系」としていることから、今月中旬に一部ショップで展示されていたi945/i955シリーズを搭載していると思われる。XC Cubeシリーズ向けのマザーボードとしてはこのほかに、Socket 754に対応した「UX761GX」のサンプル展示も行われていた。両モデルとも搭載製品の発売時期は未定という。
このほか、会場ではMXMテクノロジー採用した「3000シリーズ」をはじめとするノートPC自作キットの展示があったほか、マイナスイオン発生機能付き光学式マウスの展示デモも実施され、マウスのマイナスイオンによりタバコの煙が消えてなくなる実験ビデオも流れていた。
□ゴールデンウィークだ!AOpen in Akiba(エーオープンジャパン)
http://aopen.jp/company/event/
http://aopen.jp/company/news/2005/aopen_in_akiba.html
□XC Cube TZ915(AOpen)
http://aopen.jp/products/baresystem/tz915.html
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【2005年4月23日】AOpenが新コンセプトのキューブPCを来週のイベントで展示
http://akiba-pc.watch.impress.co.jp/hotline/20050423/etc_aopenxc.html
| (AOpen製品) |
[撮影協力:エーオープンジャパン]