GIGABYTEの最新製品を展示する恒例のイベント「ギガバイトエキスポin秋葉原2005」が25日(土)にLinux Cafe di PRONTO 秋葉原店(ブロックD2-[e2])で行われた。今回の目玉は、COMPUTEX TAIPEI 2005に出品された現在開発中だという数々の製品達だ。
まず一番の注目と言えば、これまでマザーボードを中心に展開してきた同社の製品とは一線を画す「iシリーズ」の製品で、中でもSDRAM DIMMを4本搭載可能なPCI用のRAM DISKカード「i-RAM」は会場でも一際目をひいた。Serial ATA経由でSDRAM DIMMがHDDとして認識される製品で、PCIバスからは電源のみを取り出している。
搭載可能なSDRAM DIMMは8GB(2GB×4)までで、異なる容量、チップ、スピード、メーカーのDIMMを混在可能という。カード上にはバッテリーがあるため、16時間程度はPCの電源が落ちても内容が保持される。OSの起動も可能だが、同社ではアプリケーションやデータ格納のための高速ストレージとして利用することを想定しているという。ベンチマークの結果では、Serial ATAの3.5インチHDDに対して5倍~18倍の速度が出たとしている。会場では実際に動作デモが行われていたが、ゲームのデモ画面が繰り返し行われていただけで、「i-RAM」の高速性が実感できるものではなかったのが残念だ。同社によると、COMPUTEX TAIPEI以降に発注が来たのは日本からだけだったものの、早ければ8月末にも製品化される予定で、予価は1万円程度になるという。
このほか、「iシリーズ」では、3.5インチベイに内蔵する指紋認証装置「i-Touch」、ユーザーがPCから離れると自動的にPCをロックする「i-Lock」などが展示された。
同社初の製品として、タワー型のPCケース「3D AURORA」と水冷キット「3D Galaxy」も展示されていた。「3D AURORA」はゲーマーなどに向けたハイエンドのPCケースで、肉厚のアルミを採用、スタイリッシュなデザインや、工具なしでドライブやカードが装着できる設計になっているなど点などが特徴という。フロントカバーの底にはブルーLEDで模様を投影する仕組みがあるのもユニークな点で、自由に模様が変えられるという。また、水冷キット用のチューブを通す穴もあらかじめ用意されている。同社としてはケース単体は初めての製品になるが、今後もシリーズ展開を検討中という。
「3D Galaxy」は、これも同社初となる水冷キットで、ラジエータは電源ねじに穴に合わせてPCケース背面に簡単に装着できる点や、水量を確保するために太いチューブを採用したこと、CPU用水冷ヘッドにファンを取り付け可能にした点、水量低下や温度異常などを検知すると自動的にPCをシャットダウンする機能を持つポンプなどが特徴。これも発売は間近という。
このほか、マザーボード部とドライブベイ部が二階建で分離していて横開きに展開できるメンテナンス性の高いBTXフォームファクタのキューブ系自作PCキット「CB91」、Cross Fire対応のマザーボード「GA-K7AMVP Pro」、GeForce 6800GTを2つ搭載したPCI Express対応ビデオカード「GV-3D1-68GT」などが展示され、注目を集めた。
□ギガバイトエキスポin秋葉原2005(日本ギガバイト)
http://www.gigabyte.co.jp/nippon/gigabyte-expo2005.html
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【2005年6月17日】日本ギガバイト、COMPUTEXで披露した新製品を解説
http://pc.watch.impress.co.jp/docs/2005/0617/gigabyte.htm
| (GIGABYTE製品) |
[撮影協力:日本ギガバイト]