低消費電力をうたうInfineon製チップを搭載した同社製DDR2-800(PC2-6400)メモリモジュールがパソコンショップ アークで販売中だ。実売価格は512MBモデルが12,980円、256MBモデルが6,780円。
同店いわく、同社製モジュールの入荷は今回限りだが、今後Infineon製チップを搭載したSanMax製モジュールが発売される予定があるという(入荷時期、価格未定)。また、レイテンシは「モジュール表面のラベルを見る限りおそらくCL6」としている。
Infineon製のDRAMチップは、メモリセルの構造でスタック式よりも消費電力が低いとされるトレンチ式を採用しているというのが特徴。メモリモジュールの状態では他社製よりもDDRタイプで30%の、DDR2タイプでそれ以上の消費電力の低減を実現しており、それに伴い発熱量も抑えられているという。具体的な数値については、同店によると1チップあたりの消費電流は「M社製」が95mAなのに対し、Infineon製は65mAとのこと(いずれも電圧は1.8V)。
仮にチップ8個を搭載したモジュールを2本用いた場合、同店の値を元に単純計算すると両者の差は480mA(8.64W)になる。わずかな差とも言えるが、小容量のACアダプタ電源を用いる場合など、PC側にシビアな電源スペックが要求される際にはこうした省電力メモリをチョイスするのも一つの手だ。
なお、チップ上にマーキングされている型番は「HYB18T256 800AF25 SSS18088」、モジュール表面のラベルに記されている主な型番等は512MBモデルが「HYS64T64020HU-2.5-A」「PC2-6400U-666-12-E0」、256MBモデルが「HYS64T32001HU-2.5-A」「PC2-6400U-666-12-D0」となっている。
□トレンチ型DRAM技術(インフィニオンテクノロジーズジャパン)
http://www.infineon.jp/designlink/memory/lowpower_dram.php
| (DDR SDRAM) |
[撮影協力:パソコンショップ アーク]