HDMI対応ビデオカードへの対応をうたったPT880 Pro/VT8237Aチップセット搭載LGA775マザーボード「775Dual-VSTA」がASRockから登場した。実売価格は8,470円(詳細は「今週見つけた新製品」参照のこと)。
「775Dual-VSTA」は、「HDMI出力が可能」という製品ではなく、単に「今後発売されるHDMI対応ビデオカードに接続するための、S/PDIFケーブルが同梱されている」という製品。HDMIインターフェイスは1本のケーブルで映像、音声、機器制御の信号を伝送するようになっているが、「775Dual-VSTA」ではこのうちの音声信号をオンボードのサウンド機能でまかなうことできる。つまり、オンボードのS/PDIF信号をHDMIケーブル内のサウンド信号にパススルーすることでHDMIと互換をとるというわけだ。基板上のS/PDIFピンヘッダ付近には「HDMI_SPDIF1」の文字がプリントされており、またマニュアルにはHDMI対応ビデオカードを導入する手順が記載されている。
マニュアルによると、(今後発売される)HDMI対応のビデオカードは3ピン(ATIチップ搭載品)または2ピン(それ以外)の音声入力用ヘッダピンを備えており、このマザーボードが備える「HDMI_SPDIF」のヘッダピンとそれらのヘッダピンを、この製品付属のケーブルで繋ぐことで、HDMI対応になるという。
HDMIは液晶テレビなどが備える新しい映像用デジタル入力コネクタで、プレイステーション 3の上位モデルなども搭載する予定になっている。HDMI出力に対応したビデオカードは今のところ市販されておらず、PCパーツとして「HDMI対応」をうたう製品は実質的にこれが初めて。
なお、フェイス秋葉原本店は「現時点ではHDMI対応ビデオカードの入荷は未定」としている。
このほか、PCI Express x16とAGPの2種類のビデオカード用スロットを装備しているのも特徴。過去には同じPT880 Proチップセットを搭載し、PCI Express x16/AGPスロットを装備した同社製LGA775マザーボード「775Dual-880Pro」も発売されている。
スロット数はPCI Express x16×1、AGP×1、PCI×4、DDR2メモリ対応DIMM×2(DDR2 667)、DDRメモリ対応DIMM×2(DDR400)。主な搭載機能はSerial ATA(RAID 0/1/JBOD対応)、LAN、7.1チャネルサウンド。
□ASRock
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http://akiba-pc.watch.impress.co.jp/hotline/20050730/etc_pt880pro.html
| (ASRock 775Dual-VSTA) |
[撮影協力:フェイス秋葉原本店]