【 2006年5月20日号 】
	パラボラアンテナ付きUSB無線LAN登場、距離は3倍に？

　指向性の強いパラボラアンテナを採用したUSB 2.0接続のIEEE 802.11g/b準拠無線LANアダプタ「HWU8DD」がHawking Technologiesから登場した。指向性の高いパラボラ型アンテナをアクセスポイントに向けてセットすれば電波の伝達効率がよくなり、通常の3倍距離を稼げるという。本体には電波強度インジケーターもついている。実売価格は10,800円（詳細は「今週見つけた新製品」参照のこと）。

　ただし、販売されているのは英語パッケージ品で、国内で使用する際に必要となるTELECの認定を受けているかどうかは不明。

　最近はダイバシティアンテナや3本のアンテナを用いるなどして通信時の安定性やスループットの向上を実現した無線LAN機器も増えてきたが、パラボラアンテナを採用した製品の販売を確認したのは今回が初めてだ。

　「HWU8DD」は、パラボラアンテナを用いることで従来比で3倍となる電波到達距離を実現しており、また遠距離の通信においても高い通信速度を維持できるという。要するに集音マイクや衛星放送アンテナと同じ要領で、アンテナの向きをアクセスポイントに狙いを定めて設置すれば電波の伝達効率が高まるというわけだ。本体には電波強度インジケーターもついているので、目視でアクセスポイントが確認できなくとも、アンテナの向きを変えて電波強度の高いポイントを探知機のようにして探すことが可能だ。

　同社Webサイトの記述によれば、800フィート（約244m）の距離で22Mbpsのスループットが得られたという。アンテナの向きは、本体を固定したまま上下左右に動かすことが可能。対応規格はIEEE 802.11g。

□HWU8DD Hi-Gain USB Wireless-G Dish Adapter（Hawking Technologies）
http://www.hawkingtech.com/products/productlist.php?CatID=32&FamID=60&ProdID=280
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【2003年11月22日】無線LANの感度を上げるという手帳型ブースターが発売
http://akiba-pc.watch.impress.co.jp/hotline/20031122/etc_wlanbooster.html

（Hawking HWU8DD）

[撮影協力:ドスパラ秋葉原Prime館]

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