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【BFGRPHYSX128P】 | 【パッケージ】 |
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【PhysX有効】 | 【4万円台】 |
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【デバイスマネージャー】 | 【デモ】 |
3Dゲームに必要な物理演算を高速化させるAGEIA製の物理演算プロセッサ「PhysX」を搭載したBFG製PCI対応カード「BFGRPHYSX128P」が発売となった。
物理演算子処理のみを担当するゲーム向けの拡張カードというのは、これが初めて。実売価格は39,800円~44,800円(詳細は「今週見つけた新製品」参照のこと)。
●GPUに続いてPPUの誕生
物理演算プロセッサは、爆発やその破片、風になびく髪の毛の動きや、物体の破壊など、オブジェクトの「動き」を物理法則に従ってリアルに描写するためのもの。こうした演算はCPUやビデオカードだけでも行うことが可能だが、今回のようなアクセラレーションカードを利用することで、さらに多くの物体の動きに関する物理演算を高速に処理できる。AGEIAはPhysXをCPU、GPUに倣って「PPU(Physics Processing Unit)」と呼んでいる。
「BFGRPHYSX128P」はPhysXと128MBのDDR3メモリ(128bit幅)を搭載している。動作に必要な環境は、クロック1.4GHz以上のCPU、DirectX 9.0 Shader Model 2.0以上に対応したビデオカード、Windows XP/XP Media Center Edition、容量300W以上の電源などとされている。特にケーブルによる接続などは不要で、ブラケット面には何も付いていない。なお、国内代理店のユーエーシーによれば、ビデオカードはGeForce 6600以上のGPUを搭載した製品が推奨されるという。
●デモの爆発シーンは必見
デモソフトの「CELLFACTOR」で爆発シーンを描画させると、多数のオブジェクトがスムーズかつ精密に描かれているのが確認できるが、残念ながらPhysXを使用して描画するモードで固定されているため、PhysXを使わない場合の描画と見比べることは出来ない。なお、製品に付属しているのはデバイスドライバ収録CD-ROMとデモソフトの収録CD-ROMのみ。
PhysXによるパフォーマンスの向上が見られるのは対応ゲームに限られるが、マザーボードやビデオカードなど現在使っているパーツをそのままにパワーアップが図れるのはメリットだろう。
●PPUが定着するかどうかの試金石?
CPUとは別の専門分野プロセッサとして、ラフィックス分野ではGPUが生まれたが、今度は物理演算部分を切り出すかたちでPPUが生まれたことになる。このPPUがPCパーツの中で新しい分野の製品として一定の地位を確保するのかどうか注目したいところだ。
なお、ASUSからもPhysX搭載カード「PhysX P1」が近日発売される見込みで、T-ZONE. PC DIY SHOPではデモも実施中だ。
【PhysXによる爆発シーン(動画)】
□PhysX(AGEIA Technologies)
http://www.ageia.com/physx/
□AGEIA PhysX(BFG Technologies)
http://www.bfgtech.com/physx/
□BFGRPHYSX128Pプレスリリース(ユーエーシー)
http://www.uac.co.jp/news/daily/060509/bfgphysx.html
□PhysX P1 GRAW Edition(ASUSTeK Computer)
http://www.asus.com.tw/products4.aspx?l1=2&l2=100&l3=0&model=1137&modelmenu=1
http://www.asus.co.jp/news_show.aspx?id=2965
□関連記事
【2006年5月20日】ASUS製のPhysX搭載カードのサンプル入荷、デモも実施
http://akiba-pc.watch.impress.co.jp/hotline/20060520/etc_physxp1demo.html
【2006年5月13日】物理演算チップPhysX搭載のゲーム向けカードが来週発売
http://akiba-pc.watch.impress.co.jp/hotline/20060513/etc_physxpre.html
| (BFG BFGRPHYSX128P) |
| (ASUS PhysX P1) |
[撮影協力:パソコンショップ アークとBLESS秋葉原本店]