ヒートシンク内の密封された冷却液をスクリューで循環させるユニークな構造のSunon製CPUクーラー「Waturbo」がワイドワークから発売された。実売価格は8,394円~8,980円(詳細は「今週見つけた新製品」参照のこと)。
「Waturbo」はヒートシンク内にタンクを備え、その中に封入した冷却液をスクリューで循環させるという構造のCPUクーラー。Sunonによれば、この構造はヒートシンク全体の温度を均一に保つことが可能で、既存の水冷クーラーよりも高い冷却性能を実現しているという。スクリューは本体最上部のファンと繋がっていて、ファンと同時にスクリューが回転する仕組みだ。
本体はサイズが98×98×80mm、重量645g。ファン回転数は付属のファンコントローラにより3,500rpm(ノイズレベル39.5dB)、2,700rpm(29.9dB)、1,600~1,800rpm(18~20dB)に切り替えられる。対応CPUソケットはLGA775、Socket AM2/939など。
こうした冷却液を強制的に循環させる仕組みを持ったCPUクーラーは、ヒートパイプ式の製品とは違いクーラーを設置する向きを考慮せずに済むというメリットがある。先週も同様の仕組みを持ったEVERCOOLの「SILVER KNIGHT」が発売されており、今後のCPUクーラーにおける一つのトレンドになるかもしれない。
なお、発売前のサンプル品では冷却液が透明窓で見えるようになっていたが、製品版はでは見えない構造になっている。
□Waturbo(SUNON)
http://www.sunonusa.com/index2.asp?f=news&p=pr_waturbo
□ワイドワーク
http://www.widework.jp/
□関連記事
【2006年7月15日】水冷ユニット一体型のハイブリッド式CPUクーラー登場
http://akiba-pc.watch.impress.co.jp/hotline/20060715/etc_sknight.html
【2006年7月8日】冷却液を内部に密封したCPUクーラーが近日発売
http://akiba-pc.watch.impress.co.jp/hotline/20060708/etc_waturbo.html
| (SUNON Waturbo) |
[撮影協力:T-ZONE. PC DIY SHOPと高速電脳とTSUKUMO ex.]