蝶の羽のような形のフィンを多層に積み重ね、その後ろ側に92mファンを搭載した、という製品で、フィンの一部に「蝶」の模様を表すためか、わざわざ穴が打ち抜かれている。

　対応CPUソケットはLGA775/Socket 754/939/940で、冷却性能はBTF90が150W以上、BTF80が140W以上。冷却ファンの動作音は27dB以下という。

[撮影協力:CUSTOM]

　動作音は16～30dB。

[撮影協力:CUSTOM]

　冷却能力の高さは、「山状に特殊加工されたヒートシンク断面によるもの」（高速電脳）とのこと。山状に加工することでCPUコアに近い部分が厚く、遠い部分が薄くなり、それによって放熱効率が良くなったという。対応クロックなどは公開していないが、銅製だった同社の前モデル「KD-NCDCP16」と同程度の冷却能力を確保できたそうで、結果として冷却能力を保ったまま軽量化できたのが最大のメリットという。

　付属クーラーはKD-NCDCP16と同じXINRUILIAN RDL8025B-L（1,600rpm/20dB以下）。

　なお、「銅製クーラーの断面を山状にしても、材質の違いから放熱効率をあげるのは難しい」(高速電脳）ため、銅製モデルの計画はないとのこと。

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【3月25日】KD-NCDCP16(今週見つけた新製品)
http://akiba-pc.watch.impress.co.jp/hotline/20060325/ni_i_fn.html#kdncdcp16

[撮影協力:高速電脳]

　付属ファンはブラウンの羽とホワイトのフレームを組み合わせた独特のもので、付属の留め金でフィンに固定する。ファンは両面1つずつ、合計2個の搭載が可能。回転数は1,200rpm(17dB)で、付属アダプタを使って800rpm(8dB)に落とすことも可能。

　クーラーの取り付け位置は90度回転させることも可能で、回転させた位置でも取り付けられるよう、専用ドライバーとドライバー差し込み用の穴がついている。

[撮影協力:オリオスペック]

　回転数別に800rpmモデル(8dB)と1,200rpmモデル(17dB)が発売されており、それぞれ付属のアダプタで500rpm(800rpmモデル)または800rpm(1,200rpmモデル)に回転数を変更できる。付属品は取り付け用のゴムプッシュなど。

[撮影協力:オリオスペック]

　一般的な配置のマザーボードでは、ケースにマザーボードを固定するネジ穴がDIMMスロットの上下付近にあるが、この製品ではこのネジ穴を利用してファンを固定する仕組みになっている。具体的には上下のネジ穴にそれぞれアーム金具を共締めし、それぞれのアームでファンの2角を支持する、というもの。

　ここには付属の6cm角/2,000rpmファンを固定できるほか、8cm/12cmファンなども固定可能。また、追加のネジを用意し、アーム金具を固定位置を調整することで6cmファン×2を固定することも可能。

[撮影協力:T-ZONE. PC DIY SHOPと高速電脳]

　中心がオフセットされていることで、「ケースなどの8cmファン用マウント部に12cmファンをつける場合でも、物理的に干渉するようなことが少なくなる」（オリオスペック）という。

[撮影協力:オリオスペック]

　パッケージには「シロキサン放出量100ppm以下」という注意書きが書かれている。このシロキサンとはシリコンゴムの原材料で、熱によって揮発/周囲の部品に再付着し、モーターなどの接点不良の原因になるものだという。「100ppm以下」が多い量なのか少ない量なのかは不明。

□シロキサンフリー熱伝導性シートを開発(古河電工)
http://www.furukawa.co.jp/what/fcotm010731.htm

[撮影協力:T-ZONE. PC DIY SHOP]