“大人の秋葉原”を演出する新名所となるか。秋葉原UDXビルで25万個のLEDを使ったイルミネーション装飾を実施する「2006 秋葉原UDXウィンターイルミネーション」が17日(金)からスタートした。このイルミネーション装飾は2007年1月末日まで実施される。
17日(金)17:30から点灯式が行われ、森亜希子さんら3人によるオペラのミニコンサートの後、カウントダウンコール終了と同時に秋葉原UDXビル西側のポプラ並木に設置された青LEDが一斉に点灯。周囲からは「わぁ綺麗」といった歓声が漏れた。このポプラ並木に設置されたLEDは、通常は青だけが点灯しているが、センサーで人を関知すると緑色のLEDも点灯する工夫がなされている。このほか、東側のデッキもアーチや手すり部分に青と緑のLEDが点灯し、床に「MERRY XMAS」という文字がライトで照らし出される演出もあり、ちょっとした大人のデートコースといった雰囲気になっている。
このイルミネーションは、東京の冬の新名所作りを目的としたもの。丸の内で行われてきた東京ミレナリオが2005年に終了したため、今年は千代田区としては唯一の大型イルミネーションイベントになるという。
背景としてあるのは、東京都と大手ゼネコンが一体となって行ってきた秋葉原再開発の一環であり、これには秋葉原UDXビルや秋葉原ダイビルを中心とした新しい駅周辺のゾーンを“大人の秋葉原”として演出したいという意向があるようだ。家電やPCや萌えといった自然発生的に生まれてきた秋葉原の文化とは違う、いわばトップダウン式の街作りということになる。
200名以上が集まった点灯式では、関係者が多かったせいもあるだろうが、スーツ姿の男女が多く、特に女性が観客として多かったのが印象的。いわゆるオタク系の層はほとんどいなかった。オペラのコンサートをイベントで使うなど、新宿や恵比寿のイベントかと思わせる演出で、集まる人も自然とそうなったと考えられるが、この点は主催者側の狙い通りか。
なお、JR秋葉原駅前にあるメイドのいる秋葉原案内所でも、おすすめイベントとして紹介していた。
□秋葉原UDX
http://www.udx.jp/
□2006 秋葉原UDXウィンターイルミネーション点灯式開催(鹿島建設)
http://www.kajima.co.jp/news/info/20061106.html
| (AKIBA PC eArena) |
[撮影協力:秋葉原UDX]