PLCとは電気配線を用いて通信を行なう技術で、PLCアダプタを介することで電気配線を有線LANケーブルのように利用する、と思えば判りやすい。利用法としては、家庭内の離れた部屋同士のPCを優先接続する、といったことが想定されている。PLCアダプタとPCなどの接続には従来のLANケーブルを使用する。

　ただし、電気配線に高周波を流すことから、ノイズからの干渉やノイズの発生が懸念されており、電波法によってPLCアダプタの使用が屋内に限られているほか、PLCアダプタから発生する高周波により無線マウス、ラジオ、アマチュア無線といった無線機器や、医療機器などの動作に影響を及ぼす場合があるという。

　また、逆にPLCアダプタが電気的なノイズを発生する機器（ヘアドライヤー、掃除機など）から影響を受けて通信速度が低下したりすることもあり、パナソニックではこれらの機器にノイズフィルターを装着するよう推奨している。PLCアダプタを、テーブルタップなどを介さずに壁のコンセントに直接挿すように推奨している点も注意が必要だろう。

　PLCインターフェイスの最大通信速度は190Mbpsで、最大実効通信速度はUDP 80Mbps、TCP 55Mbps。LANインターフェイスは10BASE-T/100BASE-TX。LANポートは1基だが、Hubを繋げればPCなどの機器が複数台接続可能だ。本体サイズ（約）は幅121×高さ70×奥行き40mm。

　発売された「BL-PA100KT」はPLCアダプタが2個セットになった製品で、それぞれ親機、子機としてあらかじめ登録されており、そのまま使えるもの。単品の増設用子機「BL-PA100KT」に追加で利用することが想定されている。

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【11月13日】パナソニック、家庭内電力線をネットワーク化するPLCアダプタ（PC Watch）
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[撮影協力:パソコンハウス東映とクレバリー インターネット館]

　「FON」とは、ユーザーが自宅に設置したアクセスポイント「La Fonera」を他のユーザーに開放することで広域ネットワークを構築していくというスペイン発の公衆無線LANサービス。アクセスポイントを設置してADSLモデムなどに接続しておけば、他の「FON」ユーザーがそのアクセスポイントを介してインターネットに接続できるという仕組み。

　ユーザーの種類は、自分のアクセスポイントを無料開放し、他ユーザーのアクセスポイントが無料で使用できる「Linus」、自身のアクセスポイントを有料で開放し、他ユーザーのアクセスポイントを有料で使用する「Bill」、アクセスポイントは提供せずに他ユーザーのアクセスポイントを有料で使用する「Alien」の3つ。

　国内では現在はLinusのみが提供されており、Alienは2007年第1四半期を目標に提供する予定という。Billの提供は未定。使用開始に際しては、国内でサービスを展開するFON JapanのWebサイトでユーザー登録を行なう必要がある。

　なお、「La Fonera」は開放用とプライベート用の2つのアクセスポイントを持っており、互いに遮断されているため、他ユーザーが自身のLAN内に侵入することはできなくなっている。九十九電機のFON紹介サイトでは「La Fonera」の設定方法やセキュリティなどの詳細も掲載中。

　ツクモケース王国では開放済みの「La Fonera」を店頭に展示中（FON登録ユーザーはアクセス可能）で、TSUKUMO eX.では10日(日)にFONの店頭イベントを予定している。

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【12月4日】「FON」が日本での本格展開を開始。エキサイトとの提携も(BroardBand Watch)
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[撮影協力:ツクモパソコン本店とTSUKUMO eX.]

　基本仕様はすでに発売されている有線LAN専用モデル「PC-P4LAN」と同じで、動画配信/音楽配信サイトなどで購入した著作権保護機能付きのWMV/WMAファイルの再生や、720pでのTV出力機能、DLNAやViivに対応している点も変わらない。

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【9月30日】PC-P4LAN(今週見つけた新製品)
http://akiba-pc.watch.impress.co.jp/hotline/20060930/ni_i_av.html#p4lan

[撮影協力:ツクモパソコン本店II]

[撮影協力:Mobile専科 東京秋葉原店]