昨年11月に発売されたEVGAのオーバークロッカー向けマザーボード「nForce 680i SLI Mainboard(122-CK-NF68 AR)」のオーバークロック機能の問題を解決するという交換サービスが今月より開始、同社Webサイトでアナウンスが行なわれている。期間は3月末までだ。
国内代理店のユートビアによると、このマザーボードは「FSB 1,300MHz以上のクアッドコアCPUを利用してオーバークロックを行なった場合、十分なパフォーマンスが発揮できない」という問題があったとされ、今回の交換はこの問題を解消するためのものという。「FSB 1,300MHz以上のクアッドコアCPU」は今のところ未発表だが、ユートビアのアナウンスページからリンクされているEVGAのアナウンスページには「クアッドコアCPUをFSB 1,300MHz以上にオーバークロックすると問題が発生する、というレポートを複数のユーザーからもらっている」という表記があり、EVGAではその問題に対する交換サービスを行なっているという。
ユートビアが告知する交換サービスの対象者は、該当する「FSB 1,300MHz以上のクアッドコアCPU」の利用者。希望者は同社に「122-CK-NF68-AR」を送付し、マイナーチェンジされた新型番モデル「122-CK-NF68-A1」を受取ることになるとのこと。なお、そのほかのCPUでは何も問題はなく、また、クアッドコアCPUでも定格動作に関する問題は特に明示されていない。
ちなみにこの新型番モデル「122-CK-NF68-A1」の出荷時期については「製品到着後2日間以内」(ユートビア)としているが、店頭販売に関しては今のところ不明。入荷を予告するショップも未確認だ。
オーバークロックは一般に「メーカーのサポート対象外で、結果に関してはあくまでも利用者の自己責任」という見方が主流。「オーバークロッカー向け」とされる製品でも「オーバークロックでパフォーマンスが上がらない」ことを理由に交換対応まで行なわれるのは異例といえる。
□ユートビア
http://www.utobia.com/
□EVGA nForce 680i SLI Mainboard(122-CK-NF68 AR)ご使用のお客様各位(ユートビア)
http://www.utobia.com/support/680iquadcoreupdate.htm
□680i Quad Core Update(EVGA)
http://www.evga.com/community/messageboard/topic.asp?TOPIC_ID=28369&FORUM_ID=26&CAT_ID=1&Topic_Title=680i+Quad+Core+Update&Forum_Title=Motherboards
□122-CK-NF68-AR(EVGA)
http://www.evga.com/products/moreinfo.asp?pn=122-CK-NF68-AR
□122-CK-NF68-A1(EVGA)
http://www.evga.com/products/moreinfo.asp?pn=122-CK-NF68-A1&family=20
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【2006年11月11日】122-CK-NF68-AR(今週見つけた新製品)
http://akiba-pc.watch.impress.co.jp/hotline/20061111/ni_i_ml.html#122ck
| (EVGA nForce 680i SLI Mainboard) |