同日に実施が予告されていたAMDによるAMD 690対G965のチップセット対決イベントに対して、“神様”が秋葉原で当日朝に先制パンチを食らわすというハプニングがあった。
24日(土)、CAFE SOLARE Linux Cafe秋葉原店(ブロックD2-[e2])ではHPC(High Performance Computing)向けのクラスタシステムなどを販売するHPCシステムズによる製品展示会が行われ、ここで“神様”ことIntel天野伸彦氏が登場、HPC向けのCPUについて語ったあと、最後のリップサービスとしてAMDに先制パンチを食らわした。
HPCのイベントでは、11時過ぎからHPCシステムズ社長の英憲悦氏によるHPCの紹介が行われ、次いで“神様”が登場。プレゼンのタイトルは「HPCとは?CPUやさんから見たHPC」。気象予測や自動車の設計などのシミュレーション分野でHPCが展開されていることを紹介し、このHPCでよく使われるIntel製CPUとしてItanium 2、Xeon 5xxxシリーズを紹介、優れた計算性能を必要とする世界でいかにこれらが活躍しているかを解説した。そして恒例の脱線プレゼンとして「おまけ」が登場、これが13時からチップセットの対決イベントを告知していたAMDへ先制パンチを食らわす内容となっていた。
おまけのプレゼン画面では「そういえば、AMD 690Gチップセット(やっと)発売開始 おめでとうございます!!!」「いつものごとく、性能比較とか されるそうですが… できれば、一言、述べさせていただければ…」「G965のボードじゃなくて、Radeon Xpress1250と比較して欲しかったかも?(w」「ま、でも、もう少ししたら、RC610出てくるから、それとやりますか…」のテキストが表示され、さらにマイクで「2005年の冬くらいからいつ出るかって話でしたが、やっと出て良かったなぁと」「また性能比較をやるみたいですけど、うちのチップセットを出す必要はねぇだろ(笑)」「せっかくPowerd by ATIのIntel向けチップセットがあるんだからそれでやって欲しかった」「RC610というIntel向けのチップセットが出てくるし、今後ともIntel向けのチップセットを出してくれるといいな、と個人的な要求なんですけど、ははっ、それは無理だってことで」などと脱線気味のコメントを連発。AMD 690チップセットに対して褒め殺し、性能比較については自社のIntel向けチップセットと比較すべきと切り返し、将来のIntel向けチップセット構想にもチクリ。
このイベントは事前の告知がほとんど一般向けにされていなかったため、“神様”の登場は唐突でAMDのイベントにあわせて急遽出てきた感があるが、実はAMDより先にこの予定が入っており、偶然に日が重なっただけで、「おまけ」のプレゼンは急遽イベントの前日に作成したものという。「おまけ」はサービス精神旺盛な“神様”ならではのリップサービスというわけだ。
なお、イベントはこの後に「20代の頃はLinux大好きだったけど30過ぎてから疲れ始めて、それまで大っ嫌いだったMicrosoftに宗派を変えた」というMicrosoft古賀正章氏が登場し、Excel 2007をクラスタによるサーバサイドで実行させるデモなどが行われた。
□HPCシステムズ製品展示会
http://www.hpc.co.jp/hpc2007.html
| (AKIBA PC eArena) |