Mini-ITXケースでは珍しいタワー型の製品が登場、高速電脳ブランドのアルミ製PCケース「KD-ENU10Mitx」が発売された。Mini-ITXケースとしては多い計6基のドライブベイを備えるのも特徴だ。実売価格は49,800円(詳細は「今週見つけた新製品」参照のこと)。電源は非搭載。
「KD-ENU10Mitx」はMini-ITXマザーボードが搭載できるタワー型ケース。筐体サイズは幅190×高さ304×奥行き340mmで、Mini-ITXケースとしては大型だが、5インチ×3、3.5インチ×3の豊富なドライブベイを備えるほか、一般的なATXタイプの電源ユニット(奥行き約140mm以下)が搭載できるといった高い拡張性、汎用性が特長だ。
筐体背面にはフード付きの電源ベイや拡張スロット(1基)を装備。拡張スロットはマザーボードに対して水平に配置されており、そのままでは拡張カードなどを装着することはできないが(対応ライザーカードは付属しない)、USBポートなどを増設するブラケットなどを装着することはできる。
なお、実際には拡張スロットは3基あるが、上側の2基のスロットは電源を装着すると塞がれるため、使用できなくなる。
このほか、電源スイッチを2個装備しているのもユニークな点だ。前面の下側にあるスイッチではマザーボードを介さずにATX電源のON/OFFが可能で、この機能を用いることでマザーボードを搭載せずにストレージ専用ケースなどとして使うことができる。マザーボードを搭載しない場合は、ドライブベイ以外に3.5インチHDDを3.5インチベイ下に1基、マザーボードパネルに1基、それぞれ取り付けられる。
ちなみに、この製品は同店の「10周年記念モデル」とのこと。製造、設計を担当したのはジャパンバリューで、加工を手作業によって行なっているため大量生産ができず、生産数50台の限定品なったという。
□KD-ENU10Mitx(高速電脳)
http://www.ko-soku.co.jp/sales/KD-ENU10Mitx.htm
□ジャパンバリュー
http://www.jjv.co.jp/
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【2007年2月24日】Mini-ITX用のタワー型ケースが発売予定、HDD多数搭載可能
http://akiba-pc.watch.impress.co.jp/hotline/20070224/etc_jjv.html
| (高速電脳 KD-ENU10Mitx) |
[撮影協力:高速電脳]