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26日(土)、2ヶ月ぶりに“神様”ことIntel天野伸彦氏が秋葉原のイベントに登場し、Core 2 Quadを中心としてプレゼンテーションを行った。場所はTSUKUMO eX.の店頭で、題して「Intel最強Quadイベント in ツクモ 天野伸彦氏が語るQuadの世界(おまけ+)」。
AMDによる挑発的な秋葉原でのプレゼンに対し、まず「つまらない競争」とチクリとやりつつ、AMDとIntelのクアッドコアを比較するパロディビデオまで放映して反撃、しかし最終的には「互いに得意不得意がある。そんな競争よりクアッドコアで性能が出せるアプリケーションの育成に励む必要がある」とまとめた。
●「わかる」人がまず使え
イベントが始まると、まず2ヶ月のあいだ秋葉原に姿を見せなかったことについて釈明し、「社内からも社外からも最近見ないねと言われておりましたが、2月と4月は休暇をもらってベトナムとイタリアにいっておりました。」「しかしこれは単なる休暇ではなく、つまらない競争をするのではく、自己をいかに修練するかというポイントの再確認であり、イタリアではキリスト教の文化遺産を見学して神の精進をおこなっていた。」と「言い訳」からスタート。
本題のクアッドコアについて、まずCore 2 DuoとCore 2 Quadとの性能比較ビデオも交えてクアッドコアのアドバンテージを解説。クアッドコアでは動画編集などマルチメディア系で大きな差が出ることをアピールした。しかし「クアッドコアを検討している人に水挿すのも何ですが」と前置きして、「ゲームなどでは差が出にくく、クアッドコアにすればなんでも速くなるわけではないので、コアが4つだからって単にウキウキしていてはだめ。まずは自分の使うアプリケーションがマルチスレッドに対応しているのかチェックしましょう。今はわかる人から使い始めてください」と、クアッドコアを活かすソフトウェア環境の状況を理解した上での利用を勧めた。
●AMDに反撃「だって大量生産できるもん」
「つまらない競争」と言いながらも、AMDに対する反撃もあった。料理の鉄人をパロディ化したIntelとAMDのCPUアーキテクチャを比較するビデオ「シリコンシェフ」を放映し、キャッシュの容量や管理の違いから、最終的にIntelの方がたくさんの料理を作れる(多くの処理がこなせる)とアピール。「なんちゃってクアッドコア」と自ら呼ぶIntelのクアッドコアについても、「今あるデュアルコアを2つ並べただけとはいえ、キャッシュ容量は大きくなっているし性能的にも悪くない。既存コアを2つ並べて1パッケージに化する製造技術はPentium Dで培われたが、これによる量産数と価格への影響は大きく、これは他社に比べて優勢と考えている。」とコメント。「だって それに、大量生産できるもん」と題したプレゼン用のマテリアルには、AMDとIntelのクアッドコア出荷量の差をグラフで示し、「すごい差?」のコメントと『「打ち出の小槌」的 発想の製造技術』というサブタイトルがつけられていた。
また、AMDのクアッドコアについては「メモリコントローラをCPUに内蔵しているメリットが良く出るベンチマークを使ってうちが王者だと言うでしょうが、はい、そうですかって感じで聞いときます(笑)」とコメントした。
●つまらない競争よりソフト環境整備を
最終的なまとめとして、「弊社クアッドコアは設計の難易度的にはあまり高くないが確実に製品展開できる堅い線でやっている」「お互い得意不得意があり、他社はメモリまわりの性能、CPU内部の計算性能は弊社に優勢」「そんな競争より、両者ともクアッドコアで性能が出るアプリケーションの育成に励む必要がある」とした。“神様”としては、エンドユーザーを置いてけぼりにしたCPUメーカー同士の叩き合いは不毛と考えているようだ。
“神様”は来週から3週連続で行われる「Intel in AKIBA 2007」のイベントにも出演する予定になっている。
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【2007年5月26日】「Intel in AKIBA 2007」では古谷徹氏も登場予定
http://akiba-pc.watch.impress.co.jp/hotline/20070526/etc_intel2007.html
| (Intel Core 2 Quad) |
[撮影協力:TSUKUMO eX.]