日本AMDは9日(土)、TSUKUMO eX.の店頭でRadeon HD 2000シリーズをアピールするための店頭イベントを実施した。アーキテクチャの解説を行ったほか、最新デモソフト「Ruby 4: Whiteout」を一般向けに初公開、さらに“兄貴”からのメッセージとして「近いうちに8コアCPUプラットフォームFASN8の実機をイベントに持ち込む」との予告を行った。スピーカーはAMDの店頭イベントではおなじみの佐藤美明氏。
イベントは、まず最新デモソフト「Ruby 4: Whiteout」をRadeon HD 2900 XTビデオカード搭載PCで動作させるところからスタート。このデモソフトはRadeonシリーズのイメージキャラクターであるRubyが登場する3Dデモソフトで、今回が4代目。前代の「Ruby 3 : The Assassin」と比べると、Rubyはポリゴン数が8万から20万へ、1フレームあたりの最大トライアングル数は102万から215万へと増えるなど、大幅に品質を向上させている。Rubyが敵の攻撃をかわしながら雪山を滑走し、基地に向かうというストーリーで、全てリアルタイムの処理で描画され、高精細なグラフィックスがコマ落ちなく表現されるところをデモで実証した。このデモソフトについては、一般向けに動作画面を録画したムービーが公開されているものの、実行ファイルが動作する例を直接公開するのは一般には初。
アーキテクチャの解説では、320基のユニファイドシェーダを採用していること、DirectXが将来サポートするとも言われるポリゴン自動分割補完による高精細グラフィックス技術テッセレーションをサポートしていること、内部にサウンドエンジンを搭載していることの将来性などを強調した。ビデオカード(GPU)の評価は「これからはユニファイドシェーダの数で決まる」とも。
最後には“兄貴”こと土居憲太郎氏がプレゼンの画面に登場、COMPUTEX TAIPEI 2007で発表されたクアッドコアCPU「Phenom」向けのデュアルソケットプラットフォーム「FASN8(First AMD Silicon Next-gen 8-core Platform)」の実機をイベントで近日公開するとの予告を行った。佐藤氏は、現在Intelが実施中のクアッドコア販促キャンペーン「Intel in AKIBA 2007」を意識してか、「今までのなんちゃってコアではなく、本当のクアッドコアはAMDが先に出します。」とAMDの先進性を強くアピールした。
この店頭イベントは16日(土)にもドスパラ 秋葉原本店で行われる。
□ATI Radeon HD 2900 Series(Advanced Micro Devices)
http://ati.amd.com/products/Radeonhd2900/
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| (Radeon HD 2900 XT搭載ビデオカード) |
[撮影協力:TSUKUMO eX.]