Radeon HD 2000ファミリのローエンドGPU「Radeon HD 2400 PRO」を搭載した製品が初登場、ファンレスのSapphire製PCI Express x16対応ビデオカード「HD 2400 PRO 256M 64-BIT DDR2 PCI-E VGA/TVO/DVI-I」が発売された。実売価格は8,500円前後(詳細は「今週見つけた新製品」参照のこと)。
Radeon HD 2400は、Radeon HD 2000シリーズにおいて最下位となるモデルで、DirectX 10 Shader Model 4.0に対応するほか、ハードウェアによるBD/HD DVDビデオなどの再生支援機能を持つ点は最上位のRadeon HD 2900と同じだが、搭載する統合シェーダ(SPU)は40基/1SIMDアレイとなっている(Radeon HD 2900は320基/4SIMDアレイ)。レンダーバックエンドとテクスチャユニットは各4基(Radeon HD 2900は各16基)。メモリインターフェイスは64bit幅で、DDR3/DDR2メモリに対応する。TDP 25W以下という省電力性も特徴のひとつだ。
なお、動画の再生支援については「UVD (Universal Video Decoder)」と呼ばれるビットストリーム処理やエントロピーデコードもハードウェアで処理する最新の機能を搭載し、CPUがバリュークラスやミッドレンジクラスのものでもBlu-rayやHD-DVDのビデオ再生が可能になるという。PCで高品位ビデオの再生環境を作りたいという人には注目の機能だ。当初、先行して発売されたRadeon HD 2000ファミリ最上位のRadeon HD 2900 XTにもUVDが載っているとされていたが、後に一部機能を省いた「UVA(Universal Video Acceleration)」のみの搭載であるとのアナウンスが出ている。
Radeon HD 2400のラインナップは、上位の「Radeon HD 2400 XT」と下位のRadeon HD 2400 PROの2モデル。公式クロックはRadeon HD 2400 XTがコア700MHz、メモリ1.6GHz、Radeon HD 2400 PROがコア525MHz、メモリ800MHzとなっている。
「HD 2400 PRO 256M 64-BIT DDR2 PCI-E VGA/TVO/DVI-I」はRadeon HD 2400 PROと、256MBのDDRメモリを搭載。冷却システムはヒートシンクのみのファンレスタイプとなっている。映像端子はDVI-I、VGA、TV出力(HDTV対応)を装備している。
付属品はDVI-VGA変換アダプタ、コンポーネントビデオ出力ケーブルなど、なお、SapphireのWebサイトの製品情報ではHDMIをサポートするとされているが、DVI-HDMI変換アダプタは付属していない。
□RADEON HD 2400 PRO(Sapphire)
http://www.sapphiretech.com/jn/products/products_overview.php?gpid=185&grp=3
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| (Sapphire Radeon HD 2400 PRO) |
[撮影協力:BLESS秋葉原本店]