国内のワンセグに加え、韓国の地上デジタルテレビ放送「T-DMB(Terrestrial-Digital Multimedia Broadcasting)」をP2Pの仕組みを利用して視聴できるという韓国onTimetek製のUSB 2.0接続チューナー。 DMBO-1100はワンセグの視聴や録画が行なえるUSB接続チューナー。ユニークなのは付属ソフトウェアで韓国のT-DMB規格のテレビ放送も視聴できる点。T-DMBは地上波によるモバイル向けのデジタル放送規格で、韓国のほか欧州の一部などでも採用されている。日本で言えばワンセグに当たるもの。 DMBO-1100はT-DMBの電波を受信するのではなく、インターネット経由で配信されたデータを受信して映像を再生する仕組みになっている。具体的には、(この製品の韓国版モデルを使って)韓国で番組を視聴している個人ユーザからP2Pネットワーク経由で映像を再配信してもらうという。 ただし、こうした形態のため、必ずしもT-DMBの全チャンネルが常時視聴できるとは限らない。例えば、あるチャンネルをネットワークの上流にいるユーザが誰も視聴していない場合、そのチャンネルは視聴できない状態になる。また、接続している上流のユーザがチャンネルを変えたり視聴を止めたりすると、こちらも視聴ができなくなってしまう(別のユーザを探して繋ぎ直す必要がある)といった点もデメリット。 ただ、onTimetekは社員にこの製品を使うように薦めており、公式に保証はしないものの「主要チャンネルはほぼ常時視聴できる」という。 付属の視聴ソフトは、現在はインストーラのみ日本語で、メニューなどの画面表示は英語と韓国語によるものになっている。視聴時は、接続する上流のユーザを選択するといった操作も必要。ただし、国内代理店であるファーストリームでは、「順調に販売できればソフトも日本語化したい」とのこと。 なお、録画/タイムシフト機能が使えるのはワンセグ視聴時のみで、T-DMB視聴時は行なえない。また、T-DMBの視聴にはADSL以上のブロードバンド環境が必要とされている。 本体サイズは幅96.3×高さ25.6×奥行き9.8mm。電源はUSBケーブル経由でPCから供給される。対応OSはWindows Vista/XP/2000。付属品はUSBケーブル、ノートPCなどに固定できるクリップ、日本語簡易マニュアルなど。
[撮影協力:高速電脳]
|