【 2007年10月13日号 】
Mini-ITXマザー3枚内蔵した液晶一体PCが展示中
Mini-ITX 3枚内蔵改造PC Mini-ITX 3枚内蔵改造PC
Mini-ITX 3枚内蔵改造PC Mini-ITX 3枚内蔵改造PC
Mini-ITX 3枚内蔵改造PC Mini-ITX 3枚内蔵改造PC

 Macintosh Classic IIの筐体に3枚のVIA製Mini-ITXマザーボードなどを内蔵した小型の改造PCがT-ZONE. PC DIY SHOPで展示されている。1台のケースに合計で4つのCPUが入っており、同店いわく「なんちゃってQuadコア」だとしている。

 改造PCではお馴染みの同店だが、今回の作品でユニークなのは複数のマザーボードを使っている点。Macintosh Classic IIの中身を取り出し、代わりにMini-ITXマザーボード3枚、OS起動ドライブ(2.5インチSerial ATA HDD 2台、CF 1枚)を搭載。さらに、LANのHubやPC切り替え器を内蔵し、1台のケースで3つのPCを切り替えて使えるようになっている。前面のモニタは液晶パネルに交換済みだ。

 マザーボードはC7を搭載したEPIAが2枚(EPIA CN10000E+EPIA-LN10000EG)と、Eden-Nを2基搭載したデュアルCPUの「VT-310DP」が1枚。つまり、CPUの数が合計で4つなので「なんちゃってQuadコア」というわけだ。マザーボードの固定にはフレームPCケース自作キット「Lubic」のパーツを用いている。

 OSはWindows XP ProfessionalとHome Edition、Windows Home Serverをそれぞれインストール。3つの環境はLANで接続されているので、もちろんファイルのやりとりも行なえる。

 ただし、ケースのカバーを外しておかないと熱暴走してしまうとのことで、廃熱については改善の余地ありといったところ。また、マザーボードや液晶パネル、Hubなど、多くのパーツを動かすためにACアダプタを4つも用いている辺りもまさに“力技”だ。

 とはいえ、Macintosh Classic IIのコンパクトな筐体の中に、3台ものPCを収めることができるのは同店スタッフの技術力があってこそ。幸い、カバーがないためにケース内部は常に見られるようになっているので、改造ネタに興味のある人は自身の目で一度確認してみてはどうだろう。なお、制作費は約12万円とのこと。


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http://akiba-pc.watch.impress.co.jp/hotline/20070714/etc_bentopc.html

 (AKIBA PC eArena)

[撮影協力:T-ZONE. PC DIY SHOP]

※特記無き価格データは税込み価格(税率=5%)です。

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