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【Core 2 Extreme QX9650】 | 【13万円前後】 |
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【巨大CPUクーラー】 | 【新旧CPUクーラー】 |
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【クーラーの高さ】 | 【パッケージ比較】 |
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【CPU接触面】 | 【パッケージも巨大化】 |
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【クーラー断面図】 | 【パッケージ裏】 |
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【クーラー断面図】 | 【パッケージ裏】 |
x86 CPUとしては初めて45nmプロセスで製造された第2世代アーキテクチャのCore 2用コア「Penryn」を採用し、12MB(6MB×2)という大容量2次キャッシュを備えたIntelのクアッドコアCPU「Core 2 Extreme QX9650」が発売された。
実売価格は13万円前後(詳細は「今週見つけた新製品」参照のこと)。
●高速除算機やSSE4を搭載、キャッシュは1.5倍の12MB
今回の新CPUはCore 2シリーズとしては第2世代にあたる新型コアを搭載、新命令セット「SSE4」の搭載などでパフォーマンス向上を図りつつ、製造プロセスのシュリンクでキャッシュ容量の増加やTDPの低下をはかったもの。
パフォーマンス面では、SSE4により(対応ソフトの)ビデオエンコードや画像処理が高速化されるほか、同社が「Radix 16」と呼ぶ高速除算機構や128bit幅の「Super Shuffle Engine」により、既存ソフトも高速化されるという。このほか、仮想化技術「Intel Virtualization Technology」も25~75%高速化されている。キャッシュ容量は前述通りの6MB×2構成で、2コアが6MBずつシェアする構成。TDPは今回のクアッドコアモデルで130W。
なお、この新コアは今後発表されると思われるデュアルコア版や同時発表の45nm版Xeonでも採用されていると見られている。
●付属CPUクーラーは12cmファンの大型品、ファンコンも搭載
発売された製品を確認すると、まず驚くのが付属CPUクーラーの大きさだ。このクーラーは12cmの発光ファンやファンコンも備えるマニア仕様で、外見はちょうどZalman Tech製CPUクーラーを彷彿とさせる形状。ファンコンは「P」モードと「Q」モードの2段階切替になっており、付属の注意書きによると「Quiet Modeでは、最大動作音が35dBに制限される」という。
CPUクーラーが従来から大きく変わっていることについて、Intelでは「“オーバークロック時でも使用でき、なおかつ静音性に配慮したものを標準添付して欲しい”という要望に応えたもの」と説明しており、CPUクーラーのコストは従来のExtreme付属品の4~5倍のコストがかかっているという。また、サイズは最大直径135mmで、ヒートシンク中央は中空構造になっているとのこと。
なお、このクーラーについては「マザーボードによっては物理干渉する可能性がある」と告知しているショップもあり、ノースブリッジクーラーやVRM用クーラーなどとの干渉には注意した方が良さそうだ。ちなみに、CPUクーラーのサイズに合わせるように、リテールパッケージも大型化されている。
●流通量は今のところ少量、見通しは「品薄」?
流通量は「入荷ショップは多いが、各店の在庫は少量ずつ」という状況。新コアのパフォーマンスへの期待からか、ショップ店頭での反応もいいそうで、発売直後に売り切れたショップも散見された。
T-ZONE. PC DIY SHOPとBLESS 秋葉原本店ではデモを実施中だ。T-ZONE. PC DIY SHOPは16日(金)限定でFSB 452MHzの動作クロック4.1GHzにしてオーバークロックデモも実施していた。
□Core 2 Extreme(Intel)
http://www.intel.com/products/processor/core2xe/
□関連記事
【2007年10月29日】45nmプロセスでCoreマイクロアーキテクチャをリフレッシュ「Core 2 Extreme QX9650」(PC Watch/多和田新也のニューアイテム診断室)
http://pc.watch.impress.co.jp/docs/2007/1029/tawada114.htm
【2007年4月19日】SSE4対応のDivXでPenrynの効果がもっとも明確に(PC Watch)
http://pc.watch.impress.co.jp/docs/2007/0419/idf06.htm
| (Intel Core 2 Extreme QX9650) |
[撮影協力:T-ZONE. PC DIY SHOPとBLESS 秋葉原本店とソフマップ 秋葉原 パソコン総合館とTSUKUMO eX.]