4本のPCI Express x16スロットを備え、通常より長い特製Native CrossFireアダプタが付属するX38+ICH9Rマザーボード「X38 Platium」がMSIから発売された。実売価格は35,000円前後(詳細は「今週見つけた新製品」参照のこと)。
搭載するPCI ExpressスロットはPCI Express 2.0対応のx16スロット×2本と、同1.0対応のx16スロット(x4動作)×2本、x1スロット×2本の合計6本。X38+ICH9Rが備えるPCI Expressは、2.0対応レーンが32、1.0対応レーンが6なので、スロットだけでこれを4超えることになる。マザーボード上には4レーンのPCI Expressを2本のx4と4本のx1に分岐できるIDT製PCI Expressスイッチチップ「PES16T7」が搭載されており、おそらくこの機能によるものと思われる。
また、こうしたスロット構成に関係あるかどうかは不明だが、この製品独自のNative CrossFireアダプタも付属している。このNative CrossFireアダプタはビデオカード付属のものよりも2スロット分近く長いもので、可能性としてはスロット間4スロットでのNative CrossFireができる可能性もあるが、厳密に長さが足りるかどうかは不明。マニュアルなどにも詳しい記載が無い。また、そもそもこのアダプタが付属している理由も特に明示されていない。
このほかでは、不具合箇所を「CPU」「DRAM」「MCH」英数字を表示できるPOSTコード用LEDを搭載している点や、同社独自の大型チップセットクーラー「CIRCU-PIPE」を搭載していることも特徴。
主なオンボードデバイスはデュアル1000Base-T LAN(1系統はPCI Express接続)、8chサウンド、追加コントローラによるパラレルIDE+Serial ATA、IEEE 1394など。
□X38 Platinum(エムエスアイコンピュータージャパン)
http://www.msi-computer.co.jp/products/MB/X38_Platinum.html
| (MSI X38 Platinum) |
[撮影協力:パソコンショップ アーク]