4本のPCI Express x16スロットを備えたMSI製のX38+ICH9Rマザーボード。同社独自の大型クーラー「CIRCU-PIPE」を搭載していることや、X38+ICH9Rの限界を超える合計42レーンのPCI Expressスロットを備えるのが特徴。 搭載するPCI ExpressスロットはPCI Express 2.0対応のx16スロット×2本と、同1.0対応のx16スロット(x4動作)×2本、x1スロット×2本。X38+ICH9Rが備えるPCI Expressは、2.0対応レーンが32、1.0対応レーンが6なので、スロットだけでこれを4超えることになる。マザーボード上には4レーンのPCI Expressを2本のx4と4本のx1に分岐できるIDT製PCI Expressスイッチチップ「PES16T7」が搭載されており、おそらくこの機能によるものと思われる。 また、こうしたスロット構成に関係あるかどうかは不明だが、この製品独自のNative CrossFireアダプタが付属しているのも特徴。このNative CrossFireアダプタはビデオカード付属のものよりも2スロット分近く長いもので、可能性としてはスロット間4スロットでのNative CrossFireができる可能性もある。ただし、厳密に長さが足りるかどうかは不明で、マニュアルなどにも詳しい記載が無い。また、そもそもこのアダプタが付属している理由も特に明示されていない。 このほかでは、不具合箇所を「CPU」「DRAM」「MCH」英数字を表示できるPOSTコード用LEDを搭載しているのも変わった特徴。 主なオンボードデバイスはデュアル1000Base-T LAN(1系統はPCI Express接続)、8chサウンド、追加コントローラによるパラレルIDE+Serial ATA、IEEE 1394など。 □PES169T7(IDT) http://www.idt.com/?genID=89HPES16T7
[撮影協力:パソコンショップ アーク]
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