キューブ系PC自作キットを中心としたShuttleのイベント「Shuttle Winter Festival」が9日(日)に開催された。会場はCAFFE SOLARE Linux Cafe秋葉原店(ブロックD2-[e2])。
●同社初の秋葉イベント、「キューブの強み」をアピール
今回のイベントは、同社では初めてだというユーザー密着型イベント。アピールにたった日本Shuttleの伊藤氏は、「ケースとマザーを両方とも作っているからこそ、エアフローや排熱など、細かい点まで配慮した製品が設計できる」という自作キットならではのメリットを強調。21日(金)に発売される最新モデル「SX38P2 Pro」を例に取りながら、内部設計/組み立てやすさのポイントや、HDDベイの構造、「Webアクセスの利便性を重視して搭載した」という指紋認証機能の内蔵など、ポイントとなる点をアピールした。
また、今後の新製品に関する情報も明らかにされた。その中ではDTS/Dolbyなどを「ほぼ標準搭載する」としたほか、ATI(AMD)チップセット採用製品の発売や、シャーシを再設計した新モデルの発売、さらには「キューブ系自作キット最大の弱点」(同社)という電源部分を改良する外付けACアダプタ「PC62」の発売も明らかにされた。
このPC62は、同社メインストリーム系自作キットに搭載できる交換用のACアダプタ電源。構造は筐体内に変換基板を搭載し、ファンレスのACアダプタを接続するというもので、容量は220W。これを利用することで「キューブ最大の騒音源」(同社)である電源が無音化されるほか、ケース内温度が明らかに低くなるという。発売予定は来年で、予価は1万円以上になる見込みという。
この後、会場ではShuttleのマニアック質問が繰り出されるクイズ方式のプレゼントイベントやプレゼント付きゲーム大会なども行なわれた。
●X38キューブのCrossFireデモや新型キューブを展示
会場展示の目玉は、プレゼンテーションでも利用された初のX38搭載キューブ「SX38P2 Pro」のデモ。これは同社が「2007年の集大成」とする製品で、2スロットのPCI Express x16でCrossFireに対応するほか、キューブ系では目立った大容量といえる450W電源の搭載、4スロットのDDR2 DIMMスロット、Core 2 Extreme/Quad/Duoへの対応、固体コンデンサの採用など、ハイスペックにこだわった製品だ。指紋認証機能やUSBによるPCリンク機能を備えるのも特徴。予価は約63,800円ほどで、発売は今月21日(金)の予定。
このほか会場では無線LANやBluetooth、USBリンクを標準装備する新モデル「SG33G6 Deluxe」「SG33G5M Deluxe」「SN68PTG6 Deluxe」や、「キューブの進化を一覧できる」という同社歴代キューブ系キットのマザーボードも展示、Socket 370時代の小型モデルから最近の製品まで都合20枚以上が展示されていた。
□日本Shuttle
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[撮影協力:日本Shuttle]