【 2008年1月26日号 】
「DIY PC Expo」開催、EFI搭載マザーなど展示
1月26日(土)と27日(日)の2日間に渡って、自作PCパーツメーカー各社による展示会「DIY PC Expo 2008」が秋葉原コンベンションホール(ブロックC2/秋葉原ダイビル2F)で開催された。主催はDIY PC Expo実行委員会、後援は大手輸入代理店のアスク、協力として日経WinPCがクレジットされている。

 会場となった秋葉原コンベンションセンターは、自作PC向けの展示会としてはかなりの広さを持つ会場だが、出展企業はAMDやNVIDIA、MSI、Leadtek、Zalmanなどの計22社と多く、さらにメーカーによっては未発表製品を多数展示していたこともあり、かなりの盛況であった。


●注目はEFI BIOSのMSI製マザーボード


【EFIマザーボードのデモ】

【EFIマザーボードのデモ】

【EFI BIOSはマウス操作可能】

【nForce 780a SLIマザーボード】

【X48マザーボード】

【nForce 750a SLIマザーボード】
 多くの人出を集めていたメーカーの1つが、多数の未発売マザーボードを展示したMSI。中心製品は、EFI BIOSを搭載したIntel P35搭載マザー「MSI P35 Neo3-EFINITY」だ。発売は2月もしくは3月を予定しているという。

 基本的な仕様としては発売中のP35 Neo3に準ずるが、現在のBIOSに代わる新規格のファームウェア「EFI」に準拠したBIOSを搭載する。デモ機はEFI BIOSのセットアップ操作を来場者が自由に操作できる状態になっており、マウス操作でBIOSセットアップに相当する設定が実行できることが確認できた。

 また、未発売のIntel X48チップセットやNVIDIA nForce 780a/750aを搭載したマザーボードのサンプルも展示。多くのユーザーの注目を集めていた。


●ESA対応ケースや電源、水冷製品も展示


【ESA対応版Armor+】

【ToughPower 850W ESA】

【Armor+】

【DuOrb for CPU Cooler】

【Sapphireの
RADEON HD 3870 X2デモ】

【PowerColorの
RADEON HD 3870 X2デモ】
 日本サーマルテイクは、NVIDIAの提唱する、ケースや電源、水冷機器を監視・制御するための新規格「ESA」に対応した製品を展示。「Armor+」のESA対応版と電源「ToughPower 850W ESA」、水冷ブロック「Big Water 780e」を搭載したデモPCを展示し、監視ユーティリティの「NVIDIA System Monitor」からすべての機材の状態がモニターできる状態をアピールしていた。

 ATI製GPU搭載カードベンダーとし手知られるSapphireとPowerColorは、RADEON HD 3870 X2/3600/3400シリーズを展示。とくにRADEON HD 3870 X2は、両者ともユーザーが操作できるデモマシンに搭載されており、Sapphireでは3DMark06の実行も可能だったため、来場したゲーマーなどがその速度に注視していた。


●セミナー実施はマイクロフト、AMD、Intel、NVIDAなど

 また、会場の奥に設けられたセミナー会場では、2日間に渡ってマイクロソフト“OS調教師”こと森洋孝氏や、日本“兄貴”ことAMD土居憲太郎氏、“紳士”こと森本竜英氏や、インテルの”神様“天野伸彦氏などの自作PCイベントではおなじみのプレゼンターに加え、NVIDIAの平柳太一氏などによる最新製品動向のセミナーを開催。

 一部のセミナー後は、日経WinPC編集部による公開質問コーナーも開催され、プレゼンターの方々が普段のセミナーではなかなか出ない、厳しい(?)質問に答える場面もあった。

 会場の規模や2日間連続開催など、秋葉原で開催された自作PC系イベントとしては最大級の規模となった同イベントだが、来場したユーザーの注目度が高かったのが印象的だ。名称に「2008」と銘打たれていることからも、定期イベント化を視野に入れているものと思われるが、こうしたレベルの高いイベントであれば、ぜひ定期開催を期待したいと思わせるものであった。

□DIY PC Expo 2008
http://www.diypcexpo.jp/

(橋本 新義)



セミナー/そのほかの会場展示の模様

マイクロソフトのWindows Vistaセミナー。
シニアプロダクトマネージャー森氏(写真右)

ユーザーが気になる様々な質問に回答。

次期Windows「Windows 7」の関する話題も。

フィリップファンが展示したカスタマイズ可能な文字表示ファン。USB経由で、16文字×32行の文字を設定可能。発売は4月頃、価格はファンと書き換えキットのセットが3千円台半ば、ファン単品が「その半分」。

同じくフィリップファンによる空気清浄ファン(発売済み)のデモ。にんにくのにおいが軽減されているという

SUPERMICROの4ソケット版Opteronマザー。4ソケット×クアッドコアで16ソケットの利用が可能。価格は30万円超だとか。

ZALMANの3D液晶ディスプレイ。専用グラスで見るタイプで、3D表示のオフも可能。発売は1ヶ月半~2ヶ月後。

ELSAはQuadro FX 5600×2を外付けするワークステーション向けビデオアダプタなどをデモ

SAPPHIRE製のRadeon HD 3650ビデオカード。
販売は2月上旬を予定

 (AKIBA PC eArena)

[撮影協力:DIY PC Expo実行委員会]

※特記無き価格データは税込み価格(税率=5%)です。

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