現地時間23日(水)に米AMDが発表したローエンドGPU「Radeon HD 3400」シリーズを搭載した製品が初登場、「Radeon HD 3450」を搭載したSAPPHIREのPCI Express x16対応ビデオカード「HD3450 256M DDR2 PCI-E VGA/TVO/DVI-I」が発売された。販売価格は5,980円(詳細は「今週見つけた新製品」参照のこと)。
Radeon HD 3400シリーズは、DirectX 10.1世代のRadeon HD 3000シリーズにおいてバリュー向けとされた最下位モデル。PCI Express 2.0やCrossFireXに対応する点などは最上位モデルのRadeon HD 3800シリーズと同様だが、ストリームプロセッサを40基に(ATI Radeon HD 3800シリーズは320基)、メモリバンド幅を64bitに(同256bit)減らすなど、スペックが抑えられている。
このほかに、Radeon HD 3800シリーズとRadeon HD 3400シリーズの中間に位置する「Radeon HD 3600」シリーズも同時に発表されている。
動画再生支援機能のUVDを搭載する点もRadeon HD 3800シリーズと同じだが、Radeon HD 3600/3400シリーズのUVDには改良が加えられており、Blu-ray DiscやHD DVDなどの高解像度コンテンツの再生時におけるCPUなどへの負荷が軽減されているという。
また、Radeon HD 3400シリーズは新しいマルチGPU技術の「Hybrid Graphics」に対応しているのも特徴。Hybrid Graphicsでは、Radeon HD 3400シリーズ搭載ビデオカードとマザーボードのIGP(GPU搭載チップセット)を同時に使用して、3D描画時のパフォーマンスを高めることもできるという。Hybrid Graphics対応IGPは今後リリースされる予定。
Radeon HD 3400シリーズのラインナップは、上位の「Radeon HD 3470」と下位のRadeon HD 3450の2モデル。両者で異なるのは動作クロックと対応メモリの種類で、Radeon HD 3470がコア800MHz/メモリ1,900MHzでDDR3メモリに対応、Radeon HD 3470がコア600MHz/メモリ1,000MHzでDDR2メモリに対応している。
HD3450 256M DDR2 PCI-E VGA/TVO/DVI-IはRadeon HD 3450と256MBのDDR2メモリを搭載したビデオカードで、ヒートシンクのみを使ったファンレスの冷却システムを採用。基板はLowProfileサイズだが、ヒートシンクは基板の幅より大きく、基板からはみ出ている。
映像出力端子はDVI、VGA、TV(HDTV対応)を装備。主な付属品はDVI-VGA変換アダプタ、コンポーネントビデオ出力ケーブル。
□ATI Radeon HD 3400 Series(Advanced Micro Devices)
http://ati.amd.com/products/radeonhd3400/
□ATI RADEON HD 3450(Sapphire Technology)
http://www.sapphiretech.com/us/products/products_overview.php?gpid=206&grp=3
□関連記事
【2008年1月23日】AMDのバリューGPU「ATI Radeon HD 3600/3400シリーズ」(多和田新也のニューアイテム診断室/PC Watch)
http://pc.watch.impress.co.jp/docs/2008/0123/tawada128.htm
【2008年1月23日】AMD、メインストリーム向けDirectX 10.1対応「Radeon HD 3600/3400」(PC Watch)
http://pc.watch.impress.co.jp/docs/2008/0123/amd.htm
【2007年11月17日】DirectX 10.1対応「Radeon HD 3800」搭載カード登場
http://akiba-pc.watch.impress.co.jp/hotline/20071117/etc_hd3800.html
| (Sapphire HD3450 256M DDR2) |
[撮影協力:T-ZONE. PC DIY SHOP]