Windows Vista発売1周年を記念したイベントが26日(土)にCAFFE SOLARE Linux Cafe秋葉原店(ブロックD2-[e2])で開催された。ステージ中心のイベントで、Windows Vista関連をテーマに10を超えるプレゼンが行われた。
MicrosoftからはWindows Vista SP1や64bit Windows Vistaの紹介などが行われたほか、ライターの後藤弘茂氏、高橋敏也氏、笠原一輝氏、藤本健氏が登場し、それぞれ得意分野でのプレゼンを展開した。なお、後藤氏は秋葉原で行われるエンドユーザー向けイベントでは初登場。
まず、MicrosoftからMicrosoft Live!の戦略、正式公開間近のWindows Vista SP1についてのプレゼンが行われ、その後、“兄貴”ことAMD土居憲太郎氏が登場、Phenomの64bit環境での高速性についてベンチマークを交えてプレゼンし、新しい情報として、Phenom 9700/9900が2008年第一四半期リリースから第二四半期に延び、代わってトリプルコアのPhenom 8000シリーズとTDP 65Wの低消費電力版Phenom 9000eシリーズが第一四半期に投入されることになったことを明らかにした。
ライター陣では、まず高橋敏也氏が64bit時代のメモリの買い方指南を披露。自身の体験談を交え、PCの不安定トラブルのひとつとしてメモリのエラーも多く、64bit OSで大量のメモリを搭載する場合には注意が必要だとし、安定度を求めるならメーカー保証のついたリテールパッケージ品を、バルク品はよく調べてから使うのがベストだとし、ウルトラエックスのPC診断ツールを使ってのPC負荷テストも行って見せた。
笠原一輝氏は64bit OSで8GBメモリを搭載した場合の利用例として、仮想OSの構築を強く勧めた。DSP版64bit Windows Vistaを新たに購入した場合には、余った32bit Windows Vistaを仮想OS環境で利用し、広大なメモリ空間を活用することを勧め、こうすることで結果的にPCの台数を減らして電力効率の低い電源ユニットを減らす環境メリットもあると力説。
後藤弘茂氏は、マルチコア化によるCPUパフォーマンスアップと広大なメモリを活用できる64bit OSの時代が到来し、今後はよりメモリが重要になるとして、現時点で判明している2014年までのDDR3/DDR4 DRAMのロードマップや技術動向を詳細に解説した。DDR4の規格については、帯域1.6~3.2Gbpsをターゲットにしたsingle-endedと6.4GbpsのDifferentialの2本立てになる可能性があるとし、メモリコントローラを内蔵する方向のCPUについても、これら両規格に対応したモデルが出てくる可能性があるとした。
このほか、藤本健氏が登場してローランドのSONAR 7を中心としたWindows Vista上の音楽制作環境を紹介、また、ひとつの例として初音ミクで64 bit Windows Vistaのオリジナルテーマ曲を歌わせるデモも披露した。
I-O DATAは64bit Windows Vistaの対応周辺機器などを紹介、最後は“OS調教師”ことMicrosoft森洋孝氏が司会役となって、Windows Vistaや10年後の自作PCマーケットをテーマにしてライター陣とパネルディスカッションを行った。
会場は常にいっぱいの状況で、関心度の高さが伺えた。
□Windows Vista 発売1周年記念 アニバーサリー特別イベント(Vistaマニア)
http://www.vista-mania.com/event/
| (Microsoft Windows Vista) |
[撮影協力:マイクロソフト]