Radeon HD 3000シリーズのローエンドモデル「Radeon HD 3450」を搭載した初のビデオカード。 Radeon HD 3400シリーズは、DirectX 10.1世代のRadeon HD 3000シリーズにおいてバリュー向けとされた最下位モデル。PCI Express 2.0やCrossFireXに対応する点などは最上位モデルのRadeon HD 3800シリーズと同様だが、ストリームプロセッサを40基に(ATI Radeon HD 3800シリーズは320基)、メモリバンド幅を64bitに(同256bit)減らすなど、スペックが抑えられている。このほかに、Radeon HD 3800シリーズとRadeon HD 3400シリーズの中間に位置する「Radeon HD 3600」シリーズも同時に発表されている。 動画再生支援機能のUVDを搭載する点もRadeon HD 3800シリーズと同じだが、Radeon HD 3600/3400シリーズのUVDには改良が加えられており、Blu-ray DiscやHD DVDなどの高解像度コンテンツの再生時におけるCPUなどへの負荷が軽減されているという。 また、Radeon HD 3400シリーズは新しいマルチGPU技術の「Hybrid Graphics」に対応しているのも特徴。Hybrid Graphicsでは、Radeon HD 3400シリーズ搭載ビデオカードとマザーボードのIGP(GPU搭載チップセット)を同時に使用して、3D描画時のパフォーマンスを高めることもできるという。Hybrid Graphics対応IGPは今後リリースされる予定。 Radeon HD 3400シリーズのラインナップは、上位の「Radeon HD 3470」と下位のRadeon HD 3450の2モデル。両者で異なるのは動作クロックと対応メモリの種類で、Radeon HD 3470がコア800MHz/メモリ1,900MHzでDDR3メモリに対応、Radeon HD 3470がコア600MHz/メモリ1,000MHzでDDR2メモリに対応している。 今回発売されたSAPPHIREの「HD3450 256M DDR2 PCI-E VGA/TVO/DVI-I」はRadeon HD 3450と256MBのDDR2メモリを搭載したビデオカードで、ヒートシンクのみを使ったファンレスの冷却システムを採用。基板はLowProfileサイズだが、ヒートシンクは基板の幅より大きく、基板からはみ出ている。 映像出力端子はDVI、VGA、TV(HDTV対応)を装備。主な付属品はDVI-VGA変換アダプタ、コンポーネントビデオ出力ケーブル。
[撮影協力:T-ZONE. PC DIY SHOP]
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