新ステッピングの「Phenom X4」が2モデル発売

	【 2008年4月5日号】
	新ステッピングの「Phenom X4」が2モデル発売

　リビジョンアップされたAMDのSocket AM2対応クアッドコアCPU「Phenom X4」が2モデル発売された。いずれもリテールパッケージ品で、販売価格はモデルナンバ9850 Black Edition（クロック2.5GHz）が29,000円前後、9750（同2.4GHz）が27,000円前後（詳細は「今週見つけた新製品」参照のこと）。

　Phenom X4はPhenomのリビジョンアップ品で、いわばマイナーバージョンアップモデル。65nm SOIプロセスで製造される点やキャッシュ構成（2次キャッシュ512KB×4、3次キャッシュ2MB）、Socket AM2+プラットフォームに対応する点など、基本的な仕様は変わらないが、リビジョンがPhenomのB2からB3にアップしており、これまでにあったTLB（Translation Lookaside Buffer）のエラッタが解消されているという。

　現時点のPhenom X4のラインナップは9850 Black Editionが最上位で、このほか9750、9650（クロック2.3GHz）、9550（同2.2GHz）、9100e（同1.8GHz）がある。9100eはTDPが65Wと低いのが特徴だが、リビジョンはB2のままになっている。他モデルのTDPは9850 Black Editionと9750が125W、9650と9550が95W。

　9850 Black Editionは、既存のPhenom 9600 Black Editionと同じく、通常は固定されているクロック倍率を解除したモデルで、マザーボードのBIOSで設定を変更することなどによりオーバークロックさせることもできる。また、9850 Black EditionのみHyperTransportクロックが2GHzと高いのも特徴だ（他モデルは1.8GHz）。

　今回確認した製品のOPNは、9850 Black Editionが「HD985ZXAJ4BGH」、9750が「HD9750XAJ4BGH」。

　なお、Phenom X4と同時にトリプルコアの新製品「Phenom X3」が発表されている。Phenom X3の構造はPhenom X4と同じだが、4コアのうち3コアのみを使用するという設計によって歩留りを向上し、低価格化を図っているという。現時点のラインナップは8600（クロック2.3GHz）と8400（同2.1GHz）の2モデル。

□Phenom X4（Advanced Micro Devices）
http://www.amd.com/jp-ja/Processors/ProductInformation/0,,30_118_15331_15332,00.html
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　（AMD Phenom X4）

[撮影協力:TWO-TOP秋葉原本店とパソコンショップアークとフェイスパーツ館]

※特記無き価格データは税込み価格（税率=5％）です。

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