【 2008年4月19日号 】
地デジキャプチャをピクセラがデモ、NVIDIAのイベントで
地デジデモ 地デジデモ
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 自作向けのフルセグ地デジキャプチャカードが初めて秋葉原でデモされた。

 これは、NVIDIAが20日(日)に開催したイベント「NVIDIA Hybrid SLIテクノロジ ショーケース」にゲスト出展したピクセラが行なったもの。

 なお、イベント全体のレポートは別記事を参照のこと。


●3波対応のフラグシップ製品をデモ

 デモされた製品は地デジ・BS・110度CSデジタル3波に対応する同社のフラグシップ製品「PIX-DT012-PRO」。

 デモでは、これをCore 2 Quad Q6600/GeForce 7150搭載のPCに装着、テレビ同様に操作できる操作性の高さをアピールしていた。デモは来場者が自由に操作でき、デモ機脇には製品パッケージもある状態だ。


●発売までの歩みを回顧

 解説セッションでは、同社橋谷氏が「発売が急遽決まり、このプレゼンテーションをするのも月曜日に決まったばかり」と慌ただしい内情を披露しつつも、シェア50%を誇る同社の地デジ開発の歩みを回顧。

 2003年の開発着手時は、「アナログキャプチャカードのような製品はデジタルでは出ないだろう」と言われ、技術的な困難さもあって「出せないだろう」とまでも言われたが、不透明さを感じつつ「なにをこのやろう」と思って開発したこと、その後順調にOEM供給が決まり、デジタル化時代を牽引したという自負があることなど、様々な思いがあることを滲ませた。


●「安心して使えるハードウェア」をアピール

 また、製品そのものについては、メーカーPCでの採用実績から自信があることを強調し、「安心して使えるハードウェア」をアピール。PCならではのメリットとして、HDDの空き容量が無くなっても、あらかじめ指定した別HDDに録画し続けられる「リリーフ録画」機能なども紹介した。

 なお、この場では、HDCP対応のディスプレイ/ビデオカードが必須になることや、検証作業の必要性からWindows XPへの対応が6月になること(発売時の対応OSはVistaのみ)、サウンドのデジタル出力が今後の検討課題になっていることも告知されている。


●主な質疑応答

 セッション後には質疑応答も行なわれた。主な質疑の要約は以下の通り。

▼Q:エンコード方式はどうなっているのか?
 ハードウェアなのか、ソフトウェアなのか?

 A:放送されているデータはMPEG2-HDで、それを受信すること自体はCPUで十分。なので、キャプチャ処理はソフトウェア方式、ということになる。なお、映像表示部分はソフトデコードしているので、この部分の負荷の高さから、アナログ時代よりもハイスペックなCPUが必要になる。

▼Q:NASへの記録はできるのか?

 A:ARIBのルール上、ネットワーク上のストレージには記録できない。PCに直接接続されているHDDならば内蔵/外付け問わず利用できる。

▼Q:ダビング10への対応は?

 A:発売後、ソフトウェアのアップデートが間に合えば、そのまま対応する予定。

▼Q:発売時期は?

 A:製品自体はできている。あるところががんばっていただければGW前後に発売できると思う。
 (編注:発売時期については別記事も参照のこと)


□ピクセラ
http://www.pixela.co.jp/
□ニュースリリース
http://www.pixela.co.jp/company/news/2008/20080409.html

□NVIDIA
http://www.nvidia.co.jp/
□NVIDIA Hybrid SLIテクノロジショーケース
http://www.loopinc.jp/nvidia/hybridsli/event/

□関連記事
【2008年4月19日】地デジキャプチャの予約受け付け開始、約2万円
http://akiba-pc.watch.impress.co.jp/hotline/20080419/etc_chideji.html
【2003年11月17日】地上デジタル/BSデジタルの全番組が来春よりコピーワンスに
http://www.watch.impress.co.jp/av/docs/20031117/cci.htm

 (ピクセラ PIX-DT050-PP0/PIX-DT012-PP0)

[撮影協力:NVIDIAピクセラ]

※特記無き価格データは税込み価格(税率=5%)です。

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