※(6/7)BIOSTAR製品、P43搭載品の発売を確認。
※(6/4) MSI製品の発売を確認。
IntelのデスクトップPC向け新型チップセット「P45 Express」を搭載したマザーボードが発売された。販売が始まったのはFOXCONN「P45A」とECS「P45T-A」、MSI「P45 Platinum」「P45Neo3-FR」「P45 Neo-F」、BIOSTAR「TPower I45」「TP45 HP」で、実売価格は13,980~25,000円前後(詳細は「今週見つけた新製品」参照のこと)。
また、下位モデルの「P43 Express」を搭載したBIOSTAR「TP43D2-A7」も発売された。こちらの実売価格は11,480円だ(詳細は「今週見つけた新製品」参照のこと)。
●PCIe 2.0や最大メモリ16GBに対応
P45は、Intelの新主力チップセット「Intel 4シリーズ」に属するもので、従来の主力「Intel 3シリーズ」の後継モデル。
機能面ではマイナーチェンジに近く、P35とP45の比較では、PCI Express 2.0に対応したことや、最大メモリ容量が16GB(DDR2利用時)に強化されたこと、製造プロセスが90nm→65nmにシュリンクされたこと、ICHがICH9→ICH10に変更されたことなどが主な違いとなる。
対応FSB/対応メモリもP35と変わりなく、FSBは1,333/1,066/800MHz、メモリはDDR3 1066/800またはDDR2 800/667(いずれもデュアルチャネル)に対応する。ICH10の強化点は、ハードウェアベースのHDD暗号化機能が追加されたことなど。
P43はそのP45の下位製品で、最大メモリ容量が8GB(DDR2利用時)に減っているなどの違いがある。
なお、シリーズにはGPU内蔵のG45/G43もラインナップされており、GPU内蔵タイプはGPUコアが強化されているという。
●一番乗りはECSとFOXCONN
MSIは独自の省電力機能をアピール
初の搭載製品となったのはFOXCONN「P45A」とECS「P45T-A」。両者とも2本のPCI Express x16スロット(2本利用時はx8動作)を備えるATXタイプの製品で、メモリはDDR2に対応する。
チップセットの機能がP35と大差ないことから、これらマザーボードもP35搭載品と似た仕様。もっとも価格面でも大差はなく、一般論としては「主力チップセットが代替わりした」ということを覚えておくのがいいだろう。
なお、代替わりを機に独自機能を追加/強化してアピールするメーカーもある。代表的なところではMSIやGIGABYTE、ASUSなどの上位製品がそれで、65nm化にあわせたマザーボードの省電力化や、FSB 1,600MHz/DDR3 1600への対応などがアピールされている。
発売された製品では、MSIの中堅モデル「P45 Platinum」が搭載する省電力機能「DrMOS」が代表例。Driver ICとMOSFETを統合した電子部品「DrMOS」やサーバ向けキャパシタの搭載、電源供給の効率化などで電力消費を低減、「前モデル比-16℃の低発熱化」(MSI)などを実現したという。
□P45 Express(Intel)
http://www.intel.com/products/chipsets/P45/index.htm
□P43 Express(Intel)
http://www.intel.com/products/chipsets/P43/index.htm
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http://akiba-pc.watch.impress.co.jp/hotline/20080531/etc_p45.html
【2008年5月19日】MSIエリック・チャン氏、GigabyteとASUSに真っ向から対抗(PC Watch)
http://pc.watch.impress.co.jp/docs/2008/0519/msi.htm
【2008年5月8日】Intel P45チップセット搭載ASUSTeK「P5Q3 Deluxe」を試す(PC Watch)
http://pc.watch.impress.co.jp/docs/2008/0508/asus.htm
| (P45搭載マザーボード) |
[撮影協力:ドスパラ秋葉原本店とTWOTOP秋葉原本店とT-ZONE. PC DIY SHOPとテクノハウス東映とパソコンハウス東映]