【 2008年6月21日号 】
1,500W電源が登場、国内向けでは最大容量
※(6/19更新) 販売停止に関して追記。
XP-1500W XP-1500W
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 国内ブランドの製品では最大容量となる、容量1,500WのATX電源「GAIA 1500W(XP-1500W)」が恵安から発売された。実売価格は5万円前後(詳細は「今週見つけた新製品」参照のこと)。

 GAIA 1500Wの主な出力電圧の電流値は12V/20A(6系統)、5V/30A、3.3V/30A。内部電源ケーブルは一部が着脱式で、8ピンのPCI Express電源コネクタが最大8基使用できる(Quad SLI対応)ほか、また大容量電源としては奥行きが175mmと比較的コンパクトな点、PCケースのUSBポートを介してUSB機器に電源を供給できる「USB Powerケーブル」を備える点も特徴だ。

 主に備える電源ケーブルは、ATIの物理演算用カード向けの「Physics用」、USB Power、ATXメイン(24ピン)、ATX 12V(8ピン)、PCI Express(8ピン)、Serial ATA。6系統の12V出力は、本体の切り替えスイッチで1系統にまとめて使用することもできる。本体サイズは幅150×高さ86×奥行き175mm。冷却ファンは120mm×1。

 過去には1,600WのATX電源「X3 1600-Watt Energy Efficient Modular Power Supply」が直輸入品として発売されているが、同製品はACコンセントから115V/20Aなどが供給される必要がある。国内のAC100Vコンセントは「ひとつのコンセントから使える電気は20Aまで」(東京電力の告知)とされるほか、一般的なコンセント部品は「15A/125Vまで」という制限が標準的になっており、同製品は実質的に「要電気工事」な製品となっていた。

 今回の製品がACコンセントに要求する電力仕様は明らかにされていないため、同様の制限が発生する可能性も考えられる。ただし、前述の1,600Wモデルよりも電力が少ない点や、国内ブランドから発売されている点、ACコンセントに関する注意書きが特にない点を考えると、「普通に使える最大容量モデル」と考えることも可能といえる。どちらにせよ、ACコンセントの限界近くまで利用する製品であることは確実で、利用時には電源ケーブルなどが発熱しないよう、十分注意した方が良さそうだ。

 なお、21日(土)現在、この製品は「パッケージに書かれた一部の仕様と、実際の製品仕様が異なる可能性がある」(複数ショップ)ため、入荷が確認された全ショップで一時販売停止になっている。再開の見通しなどは不明。


□GAIA 1500W(恵安)
http://www.keian.co.jp/products/products_info/xp_1500w/xp_1500w.html

□関連記事
【2007年8月11日】過去最大の1,600W電源が登場、12Vラインは117A
http://akiba-pc.watch.impress.co.jp/hotline/20070811/etc_1600wps.html

 (恵安 XP-1500W)

[撮影協力:石丸電気 モバイル館(DOS/V工房)T-ZONE. PC DIY SHOP]

※特記無き価格データは税込み価格(税率=5%)です。

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