国内ブランドの製品では最大容量となる1,500WのATX電源。メーカーは恵安。 主な出力電圧の電流値は12V/20A(6系統)、5V/30A、3.3V/30A。6系統の12V出力は、本体の切り替えスイッチで1系統にまとめて使用することもできる。 主に備える電源ケーブルは、ATIの物理演算用カード向けの「Physics用」、USB Power、ATXメイン(24ピン)、ATX 12V(8ピン)、PCI Express(8ピン)、Serial ATAなど、内部電源ケーブルは一部が着脱式で、8ピンのPCI Express電源コネクタが最大8基使用可能(Quad SLI対応)。PCケースのUSBポートを介してUSB機器に電源を供給できる「USB Powerケーブル」を備える点も特徴だ。 本体サイズは幅150×高さ86×奥行き175mmで、大容量電源としては奥行きが比較的コンパクトになっている。冷却ファンは120mm×1。 1,500Wを超える大容量電源は過去に1,600WのATX電源「X3 1600-Watt Energy Efficient Modular Power Supply」が直輸入品として発売されているが、同製品はACコンセントから115V/20Aが供給される必要がある。国内のACコンセント(100V)は「ひとつのコンセントから使える電気は20Aまで」(東京電力の告知)とされるほか、一般的なコンセント部品は「15A/125Vまで」という制限が標準的になっており、同製品は実質的に「要電気工事」な製品となっていた。 今回の製品がACコンセントに要求する電力仕様は明らかにされていないため、同様の制限が発生する可能性も考えられる。ただし、前述の1,600Wモデルよりも電力が少ない点や、国内ブランドから発売されている点、ACコンセントに関する注意書きが特にない点を考えると、「普通に使える最大容量モデル」と考えることも可能といえる。どちらにせよ、ACコンセントの限界近くまで利用する製品であることは確実。利用時には電源ケーブルなどが発熱しないよう、それなりの注意を払った方がベターと言える。 □関連記事 【2007年8月11日】X3 1600-Watt Energy Efficient Modular Power Supply(今週見つけた新製品) http://akiba-pc.watch.impress.co.jp/hotline/20070811/ni_i_pw.html#ux3
[撮影協力:石丸電気 モバイル館(DOS/V工房)とT-ZONE. PC DIY SHOP]
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