Radeonシリーズをアピールするユーザーイベント「納涼 AMD祭り」が13日(日)にCAFFE SOLARE Linux Cafe秋葉原店(ブロックD2-[e2])で開催された。時刻は13時~18時で、主催は日本AMD。
当日は最高気温32.7℃となる真夏日で、クーラーのかかった室内もかなりの熱気。急遽、スタッフが扇風機を4台買いに走るという一幕も見られた。
以下、項目別にタブに分けてお伝えしよう。
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| 3千匹のカエルAIや トランスコードをデモ | | | | | | | | | |   |
●Radeon HD 4800でのGPGPUをアピール
3,000匹のカエルAIやトランスコードをデモ
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【3,000匹のカエル】 |
【サソリ】 |
【リアルタイム描画の例】 |
【トランスコードデモ】 |
イベントのメインとなったのは、先月に発売されたばかりのRadeon HD 4850/4870。
アピールに立った“紳士”こと森本 竜英氏は、NVIDIAの同クラス製品よりも、性能に自信があることを説明。その背景に「GPUデザインの転換」があることを解説した。
これは、「まずミドルレンジチップを設計し、それを下位モデルに落とし込む。上位ではマルチGPUで」というターゲットデザイン戦略をとった、というもの。これにより、「ハイエンドチップを先に設計し、それを下位チップに落とし込む」という従来手法よりも、最適な性能/価格を実現しやすくなり、性能の高いローエンドモデルも早めに開発できるようになったという。
その上でデモされたのがGPUで汎用処理を行なう「GPGPU」。会場でデモされたのは、金の採掘や食事/休養などを行なう3,000匹のカエルシミュレーションで、このAIは全てGPUで実現したものという。もちろん描画もGPUで行なっており、テッセレーションなどの描画技法を使うことで、拡大しても破綻のない、スケーラブルな画面表示を見せていた。
また、GPGPUを利用することでHD動画のトランスコードが実時間以下でできることもデモ。デモされたのはCyberlinkがPower Director用に開発中のエンジンで、これは現行のPower Directorユーザー向けにパッチとして提供される見込みという。
このほか、多数のRadeon HD 4800シリーズを搭載したレンダーサーバーを使ったリアルタイムレンダリングシステムで描いたサソリの紹介や、無線LANとハッキング版iPod touchを使った家庭内でのロケーションフリーTVデモなども実施、「AMDの描く未来」をかいま見せた。
□納涼 AMD祭り ~あなたに逢いたい 壱寺の夏 羅電穏(らでおん)の夏~
http://www.amd.co.jp/ichitera/
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| (AMD製品) |
[撮影協力:日本AMD]