「DDR2メモリ対応版i-RAM BOX」とも言える製品が登場、ACARDの5インチベイ内蔵型Serial ATA接続RAMディスクユニット「ANS-9010」のサンプル品がT-ZONE. PC DIY SHOPに入荷し、店頭で動作デモが行なわれている。
発売予定時期は9月。価格は未定で、同店は「i-RAM BOXより高く、6万円以内を想定している」という。
●DDR2対応のRAMディスクユニット
メモリスロットは計8つ
ANS-9010は、DDR2メモリモジュールをSerial ATA接続のRAMディスクとして使える製品。似た製品としては、DDRメモリに対応したGigabyteの「i-RAM BOX」があるが、今回の製品は現在入手しやすいDDR2メモリに対応しているほか、メモリスロットが8基と多い点、2ドライブとして認識させられる点が大きな特徴だ。
本体のジャンパピンで1ドライブ/2ドライブモードや、搭載メモリのECCの有無の選択などを行ない、2ドライブ時は1ドライブあたり4基のメモリスロットが割り当てられる。本体背面には2基のSerial ATAポートが用意されており、2ドライブ時には両方のポートをPCと接続することになる。
2ドライブモードの大きなメリットは、高速なRAID 0構成で使える点だろう。同店のデモ機は2ドライブモードでRAID 0構成にされており、「1ドライブモードの約2倍の速度が出ている」(同店)という。デモ機の主なスペックはIntel P35 Express/ICH9R搭載マザーボード、Core 2 Duo E8400、メモリ2GB、GeForce 7900 GS、光学ドライブ(1基)。
●電源は4ピンケーブル+リチウム電池
電源供給は4ピンケーブル(PCの電源から供給)で行なう仕組み。また、データバックアップ用のリチウム電池を内蔵しており、電源が供給されていなくても1時間程度はデータを保持できるという。ただし、長時間データを保持する機構はないため、PC電源から供給する場合は注意が必要だ。
このほか、本体前面にCFスロットを1基備え、メモリ上のデータをCFにバックアップしたり、CFからリストアしたりする機能を備えるのも特徴。バックアップ操作は前面左側のボタンで行なえる。ただし、データの転送には時間がかかるとのことで、頻繁に使用するのには適さないようだ。
本体サイズは高さ42×幅145×奥行き214mm。対応メモリはDDR2 400/533/667/800。Serial ATAインターフェイスは転送速度3Gbpsに対応している。
□ANS-9010(ACARD Technology)
http://www.acard.com/japanese/fb01-product.jsp?idno_no=256&type1_idno=13
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【2008年3月29日】i-RAMの5インチベイ搭載版「i-RAM BOX」が新登場
http://akiba-pc.watch.impress.co.jp/hotline/20080329/etc_irambox.html
| (ACARD ANS-9010) |
[撮影協力:T-ZONE. PC DIY SHOP]