AMDのDirectX 10対応グラフィックス機能内蔵チップセットの新モデル「AMD 790GX」を搭載した製品が初登場、BIOSTARのSocket AM2マザーボード「TA790GX A2+」が発売された。実売価格は約1.4万円(詳細は「今週見つけた新製品」参照のこと)。
AMD 790GXは従来のAMD 780Gの上位にあたるモデルで、グラフィックスコアがRadeon HD 3200(コアクロック500MHz)からRadeon HD 3300(同700MHz)にかわり、さらにCrossFireXを新たにサポートしたのが大きな特徴。AMD 790GXではグラフィックス用としてPCI Express x16スロット1基またはPCI Express x8スロット2基を構成できる。
また、サウスブリッジとCPUを接続することでオーバークロック時の耐性を向上させるという「Advanced Clock Calibration(ACC)」もサポートされる。AMDによれば、低電圧で動作するHTPCでも、ACCによって高いCPUクロックに設定できるという。
HyperTransport 3.0やPCI Express 2.0、Hybrid Graphicsをサポートするほか、HD映像の再生支援機能も持つAvivo HDを搭載する点、映像端子としてDisplayPort、HDMI、DVIなどを装備できる点などはAMD 780Gと同じ。また、ペアとなるサウスブリッジは新しいSB750で、従来のSB700と主に異なるのはRAID 5を新たにサポートした点だ。
TA790GX A2+は、そのAMD 790GX/SB750チップセットを搭載したATXフォームファクタのSocket AM2マザーボード。CPUはPhenom X4/X3、Athlon X2/64 X2などに対応している。
スロット数はPCI Express x16×2、PCI Express x1×2、PCI×2、DIMM×4(DDR2 533/667/800/1066、最大16GB)。主な搭載機能はHDMI、DVI、VGA、Gigabit Ethernet、Serial ATA(6ポート、RAID 0/1/0+1/5対応)、パラレルATA(1ポート、Ultra ATA/133)、7.1チャネルサウンド。また、このマザーボードは64MBのLFBメモリも搭載、3Dゲームなどのパフォーマンス向上が望めるという。
□AMD 790GXチップセット(Advanced Micro Devices)
http://www.amd.com/jp-ja/0,,3715_15337_15742,00.html
□TA790GX A2+(BIOSTAR Group)
http://www.biostar.com.tw/app/en-us/t-series/introduction.php?S_ID=374
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【2008年8月6日】3D性能向上とハイエンド向け機能を実装した「AMD 790GX」(多和田新也のニューアイテム診断室/PC Watch)
http://pc.watch.impress.co.jp/docs/2008/0806/tawada148.htm
【2008年2月9日】DirectX 10対応AMD 780Gチップセット搭載マザー発売
http://akiba-pc.watch.impress.co.jp/hotline/20080209/etc_amd780g.html
| (BIOSTAR TA790GX A2+) |
[撮影協力:ツクモパソコン本店IIとパソコンショップ アーク]