サイズが自社の製品をアピールするイベント「Scythe Event 2008 ~Autumn~」が6日(土)、ツクモパソコン本店II(3F)のイベントスペースで開催された。
イベントでは同社の担当者が登壇、CPUクーラーや電源へのこだわりを披露したほか、数々の試作品やテスト機材を公開、さらに10月発売のL字型クーラー「KAMA ANGLE」や年内発売見込みのフィン5分割クーラー「MUGEN2」を紹介した。
●サイズのこだわり
イベントで語られた最大の「こだわり」は、電源/クーラーともに静音性。ファンはもちろん、搭載部品の発振音も聞き比べて評価していることや、ファン回転数の制御も(動作音が目立つ)直線的な制御は避け、ゆっくりとした立ち上がりになるよう工夫していると説明した。
CPUクーラーについては、フィンの間隔を低速ファン向けに調整していることをアピール。高速ファンが前提の場合は、目の詰まったフィンの方が冷えるが、静音性重視の場合は目の開いたフィンのほうが効果的で、このため同社の製品は目の開いたフィンを採用する場合が多いという。こうした工夫の結果、同社のファンレスクーラーは無風で使っても熱が抜けやすく、「他社のファンレスクーラーを無風で使った場合のように、“24~48時間連続使用後にフリーズ”といったことがない」とのこと。ちなみに同社のファンレスクーラーは「TDP 65Wで温度一定」をターゲットとして設計されているという。
また、会場では、こうしたこだわりの「中間結果」として、フィン間隔が異なる様々な試作品も展示していた。ちなみに試作品のCPUクーラーは1個10~20万円するのだという。
このほかに語られた「こだわり」は、必ず記載容量が出力できるよう、安価な電源でも必ず専用機材でテストしていることや、プラグイン電源/小型電源の分野でも先鞭をつけるなど、時代の要望にあった製品開発を心がけていることなど。ちなみにプラグイン電源のアイデアは「うちが電源メーカーに要望して作っていただいたもので、その電源メーカーさんの特許にもなっている」(サイズ)とか。
□サイズ
http://www.scythe.co.jp/
| (サイズ製品) |
[撮影協力:ツクモパソコン本店II]