負荷状況に応じて自動的に性能をアップ、あるいは消費電力を抑えることができるユニークなビデオカード。搭載GPUはGeForce 9600 GTで、メーカーはASUS。 同社のゲーマー向け製品「R.O.G.(Republic of Gamers)」シリーズのビデオカードで、独自の電圧/クロック調節機能や冷却システム制御機能を備えているのが特徴。 搭載している「Super Hybrid Engine」は、負荷状況に応じてカード電圧とクロックを調節する機能。負荷が高くなるとGPU電圧を通常時の1.2Vから1.301Vへ、メモリ電圧を1.9Vから1.92Vに上げ、またGPU/シェーダー/メモリクロックを通常時の600MHz/1,800MHz/1,512MHzから750MHz /2,000MHz/1,753MHzに上昇させて、性能をアップさせるという。 一方、負荷が低い場合は、GPU電圧を通常時の1.2Vから0.9Vへ、メモリ電圧を1.9Vから1.8Vに下げ、消費電力を抑える。同社によれば、この機能によってカードの消費電力を46.27Wから32.44Wに下げることができるとしている。 また、冷却システムを制御する「Hybrid Cooler」では、3D表示などの高負荷時にはファンとヒートシンクを併用して冷却するモードに、2D表示などの低負荷時ではヒートシンクのみを使った静音冷却モードに設定される。 このほか、Windows XP/Vista上で電圧/クロックを手動で変更したり、電圧/クロック/負荷状態/温度などの情報を確認できたりするアプリケーション「iTracker」が付属。電圧/クロック変更機能については、「Optimized」「Gaming」「Power Saving」「Default」「User Defined」という5種類のプロファイルがあらかじめ用意されており、これらから選択して設定できる(User Definedでは任意の電圧/クロックが設定可能)。 搭載メモリはDDR3 512MB。ブラケットは2段タイプで、PCへの装着時は隣接するスロットのスペースも占有する。映像出力端子はDVI-I(2ポート)とTV(HDTV 対応)を装備。主な付属品はDVI-VGA変換アダプタ、HDTV出力ケーブル、電源ケーブル。
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