ユーザーメイドのソフトを前提とするアースソフトのユニークな地デジ/衛星放送チューナー。 最大の特徴は、視聴/録画ソフトやB-CASカードがメーカーから提供されず、全てがユーザーにゆだねられている点。 地デジ/衛星デジタル放送の大部分はB-CASカードを使った暗号解除が必要で、他の地デジチューナーはこのためにB-CASカードと専用ソフトが付属する。しかし、この製品には両者とも提供されておらず、代わりにソフト開発者向けのSDKとドライバキットのみが公開されている。 このため、この製品を購入しただけでは地デジ/衛星放送の視聴や録画はできず、今後登場するだろうユーザーメイドのソフトを期待する、というかたちになる。ただし、今後、どのようなソフトが登場するかは不明。ネット上では「USB接続のICカードリーダーを使って他製品用のB-CASカードを接続、暗号解除する」といった手法が技術的に可能と言われているが、「他製品向けのB-CASカードを利用する」のはB-CASカードの使用契約に反するもので、技術的には可能だったとしても、現実的な視聴手段としては契約的に不可能。また、B-CASカードの使用許諾契約では、契約違反について「カードの返却や、損害賠償を求める」と明記されている。 こうしたことから、現時点ではほとんどの放送は視聴できず、「非暗号化放送を対象とした、実験用カード」という位置づけとなる。 ハード面では、地デジチューナー(ISDB-T)を2系統、衛星デジタルチューナー(ISDB-S)を2系統、合計4系統のチューナーを備える4入力仕様。 対応スロットはPCIで、コントロールチップとしてはザイリンクスのFPGAを搭載。動画エンコードチップなどは搭載していない。 なお、製品は完全に基板のみで販売されており、ドライバ類やマニュアルなども付属しない。 入荷量については複数のショップが「ごく少量」と話す状況。また、その「少量」も事前予約で埋められており、店頭販売されるのはさらに少量になる見込み。 なお、三月兎2号店(ブロックC1-[e2])ではビデオキャプチャ製品初の深夜販売も実施された。 入荷量についてはほとんどのショップが「ごく少量」と話す状況。また、今後の入荷見通しについては一部ショップが「11月中旬ごろ」と予告しているが、詳しい入荷日を告知した上で予約受付をしているショップは皆無。ほとんどのショップでは「詳しい入荷日が決まったら予約受付を告知する」とする状況。 アースソフトの製品は流通量が少なく、発売後しばらく品薄になるのが通例。
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