Windowsを最短4秒で起動できるというマザーボード向けの技術「Instant Boot」のデモをフェイス本店が実施中だ。店頭にはInstant BootとWindows Vistaを搭載したPCが自由に操作できる状態で設置されている。また、同店は早ければ今週末からInstant Bootを搭載したショップブランドPCを販売するとしている。
Instant Bootとは、同店によればサスペンド機能を利用してWindowsの起動時間を短縮する、という技術。具体的には、OSがユーザーによってシャットダウンされた後に自動的に再起動、起動し終えたところですぐにサスペンド(S3またはS4)に移行するものだという。
つまり、実際にはOSを一から起動しているわけではなく、サスペンドから復帰しているだけだが、サスペンドへ移行する操作をユーザーが意識しなくて済むのはメリットと言える。ユーザーはいつも通り、シャットダウンと電源ボタンをオンにする操作のみを行なえばいいわけだ。
このほか、通常のサスペンドに比べてOSの安定度が高いとされているのもメリット。通常のサスペンドは復帰後にアプリケーションなどのデータがPCのメモリに残留しているが、Instant Bootの場合は通常起動した場合と同じく、メモリはきれいな状態だという。
なお、同店によれば、S3とS4のどちらを使うかはユーティリティで選択し、また通常のシャットダウンを行なう場合はInstant Bootの機能をオフにする必要があるとのこと。起動時間はS3使用時で数秒、S4使用時で20秒前後としている。
ちなみに、同店はInstant Bootを搭載しているマザーボードのメーカーについて非公開としており、マザーボードのみの販売も行なわない予定としているが、同様の仕組みを持つ同名の技術を採用したマザーボードはASRockから発売されている。
ASRockでは、過去の製品でもInstant Boot対応BIOSを導入することなどで機能を使えるようになると説明している。興味のあるユーザーは試してみるのも面白そうだ。対応マザーボードの一覧やBIOSなどはASRockのWebサイトに掲載されている。
[動画] InstantBootの起動 / 15秒
[動画] InstantBootのシャットダウン / 1分26秒
□Instant Boot/Instant Boot Supported MB List & Download(ASRock)
http://www.asrock.com/feature/InstantBoot/
http://www.asrock.com/feature/InstantBoot/download.asp
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[撮影協力:フェイス本店]