「Intel in Akiba 2008 Winter」の2日目、“神様”ことインテル 天野氏が会場入り口でゲリラセッションを行った。セッションは15時に行われた「インテル天野が語るモンスターCPU(Core-i7)とネコCPU(Atom)」と、17時に行われた「今年も……ですか? インテル ゆくCPU・くるCPU」の2回。
●Core i7は「モンスター」、Atomは「ネコ」
LGA1366長命論?
第1セッションでは、Atomをネコ、Core i7をモンスターに例えた解説を展開。「ネコには、ネコの得意分野(お出かけなど)をさせよう」と説明した。
一方のCore i7に関しては、性能を「モンスター」と説明しつつ、「Socket 1366って短命じゃない?(Socket 423と同じ運命をたどる?)」などといった疑問に対する氏の回答を披露。ここでは、今後のロードマップを「特別にチラ見せ」、LGA1366が2010年までハイエンドプラットフォームとして君臨すること、メインストリームCPUでは2009年に「1366じゃない」が登場することを説明。その上で、「1366」の現役期間と「1366じゃない」の現役期間の長さを比較して欲しい旨を訴えた。
最後に行われた質疑応答のコーナーでは「X58の後継ハイエンドチップセットは用意されているのか」や「Core i7ベースのモバイルCPUは出るのか」などの質問が飛ぶ展開。同氏曰く、「X58の後継は今のところ無い」「Core i7ベースのモバイルCPUは鋭意作るべく考えている」とのこと。
●ちょっと早めの「ゆくCPU・くるCPU」
今年は45nm、来年はソフトエンジニアの育成?
17時からの第2セッションは、天野氏による今年一年の振り返り。
3ヶ月ペースで出る45nmプロセス製品が印象深く、2008年は45nmプロセスへの大きなムーブメントだったと感慨深げに話した。また、それ以外では、「GOMとかVLC使う人には無用の長物だった」G45チップセットのMPEG4AVCデコーダーや、ICH10チップでもサポートできなかったport multiplierなどを挙げ、「来年こそ・・」と恒例の懺悔を見せた。
来年以降の話になると、「Core-i7アーキテクチャベースのCPUがどんどん出てくる」、「メモリ対応はDDR3でつっぱしる」、「他社さんとCPUとのコンペ復活?(攻められたら、こっちもやりますよ~)」など来年への意気込みを話し、最後に「PCの発展のため」として、ここ数年はソフトウェアエンジニア育成(マルチスレッド)に注力する必要があると説明して締めくくった。
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